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blog版 がおろ亭

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2011年 12月 21日

地形図から送電線が消える

近頃、本屋で地形図を買うことはめったになくなり、国土地理院の地図データをプリントアウトして使っています。
岐阜市内の大きな本屋でも地形図を扱っていなかったり、あっても品切れを補充していなかったりします。
地形図の折り方や磁北線の書き方などは山の先輩から代々受け継がれてきた登山技術の一つでした。
地図プリというWebサービスを使っていますが、磁北線も入れられるしGPSデータも表記できるなど、ほんとに便利です。
こんなサービスがあれば、もう紙媒体は時代遅れなのでしょうか。

机上で大きな地形図を広げて、新しい滑降ラインやツアーコースを想像するのは非常に楽しいものなのですが…。

最近気がついたのですが、現在の国土地理院の地図データには送電線の表記がありません。
(皆さんは、とっくの昔にお気づきかも。)
沢や尾根を登っていて頭上に送電線が見えると地図上の現在地がはっきり確認できるので、便利でした。
朝日新聞の投書欄に、この情報が無くなると遭難が増える怖れがあるという意見がありました。
送電線で現在地を確認できる登山者なら、その他の方法でナビできるような気もします。
問題なのは、概念図しか持たずに登山するような人です。

国土地理院は、電力会社から送電線の位置データが提供されなかったからという説明をしています。
けど、ランドマークになるような建造物の位置を示すことが難しいとは、素人目には思えません。
なにか深~い訳があるのでは?

奥美濃のヤブ山を登っていて送電線の巡視路にはお世話になっておりますので、あまり突っ込まんとこう。

by s_space_s | 2011-12-21 12:54 | 山登り | Comments(0)


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