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2012年 03月 27日

金星と木星の明るさの違いから

最近、仕事帰りに夜空を見上げると、西の空に金星と木星が接近して耀くのが観られます。
3月26日には中間に三日月が入って壮大な天文ショーが観られるはずでしたが、居酒屋で酒を飲んでいるうちに見逃してしまいました。
27日の今日も一直線ではありませんが、3つの星が面白い位置関係で浮かんでいました。

ちなみに、金星がほぼマイナス4等星、木星がほぼマイナス2等星なのでほぼ2等の差があります。
1等違うと約2.5倍の明るさの違いになるので、金星と木星は2.5×2.5で6倍ぐらいの明るさの違いがあるらしい。
けど、そう思って眺めても、これが6倍というのは感覚で確かめることは無理ですよね。
人間の五感はあいまいなものです。

視覚や聴覚など人間の五感では、例えば10の刺激が10増加して20になる感覚と、20の刺激が20増加して40になる感覚はだいたい同じぐらいという法則があるそうです。
これを「フェヒナーの法則」と言います。

望遠鏡が発明される前は、最も明るい星を1等星とし、肉眼で見える最も暗い星を6等星としていました。
19世紀になって星の明るさを測定してみたら、結果的に1等星と6等星は100倍の差があることがわかりました。
そこで5等の差を2.512・・を底とする対数で表すことにしたのが現在使われている定義です。
わしも高校以来logとか使うことがなくて、専門的なことはこれ以上わかりません。

どうしてこんな等級の話を長々書いたかというと、この等比級数的な人間の感覚が面白いと思ったからです。
もし、幸福の感覚、言い換えれば欲求の充足度の感覚にもこの法則が当てはまるとしたら・・・。

幸せが大きくなればなるほど、もう少し幸せになるには、より大きな幸せが必要になってくる。
井上陽水の歌にもあるように、欲望の充足には限りがなくなってしまうのではないでしょうか。
7000万円を年俸としてもらっていたどこかの社長のコメントはわしの感覚ではおかしいとしか言いようがありません。
大学時代に「資本論」について勉強したとき、資本主義は拡大再生産を続けていかないと倒れてしまう、自転車操業みたいなものと先生がいわれたのを憶えています。
直感的な感想ですが、このあたりも人間の感覚となんらかの関係があるような気がします。

少しの幸せで満足できるようになるには、幸せの尺度をなにか別のものに変えるしかないのかもしれません。
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by s_space_s | 2012-03-27 23:11 | 自然 | Trackback | Comments(3)
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Commented by あずうの母です at 2012-03-28 22:10 x
なーるほど
楽しく拝読させていただきました

がおろさんのお話はおもしろい

月と星から資本論まで

ありがとうございました
これからも楽しみにしています

ぷち幸せですよ
幸せをわけていただきました
Commented by faggio at 2012-03-28 23:48
井上陽水の歌は白い靴~♪ってやつでしたか。
テレマークの話をして楽しんでいるくらいが健全でいいと思いました。
Commented by がおろ at 2012-03-29 08:31 x
あずうのお母様お久しぶりです。
書いているうちに変なほうへ話が行ってしまいました。
あずうさんにはチョコいただいたのにお返しもしてなくて、よろしくお伝え下さい。

こざえもんさん
みんな、わしみたいな考えをしていたら人類の発展は望めないでしょう。
けど、いろんな考え方があってもいいとは思います。
一種の生物多様性というものかも。


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