2012年 10月 21日

居酒屋くしびき

名鉄岐阜駅の連絡通路下を斜めに入っていく路地を暫く行ったところに、その居酒屋はあった。
20年以上前,岐阜登高会に在籍していたころ,同い年の会友Sと何回か呑みに行ったところである。

Sは浜松の社会人山岳会で山を始めたのであるが,実家の仕事を継ぐため岐阜に帰ってきて、岐阜登高会に入会した。
スキーが上手く、「自称1級」と言っていた。
バッジテストを何故受けなかったのか,なにか理由があったように思うが,もう忘れてしまった。

スキーは別として,Sは何となく不器用な感じの山屋だった。
背がひょろっと高く,長い手足をもてあましている風であった。
わしとSは山岳競技選手として1986年山梨国体に出場した。
トレーニング中にエアロバイクで体力測定を行ったことがあった。
Sの測定結果は「やや劣る」と出て,ショックを受けていたことを思い出す。

個人経営の印刷業のため仕事に追われ,合宿など長期の山行に一緒に入ったことはあまりなかった。
しかし,登山や山岳会への思い入れは人一倍強くて,会の中でも一目置かれる存在だったように思う。
集会のあと,山の話でもしようとわしを誘ったのはSだった。
「やっぱ呑まんと話せんやろう?」

国体から数年後,Sは,かわいい奥さんと赤ちゃんを残し若くして逝ってしまった。

それ以来,その店には行ったことがなく,店の名前も忘れてしまっていた。
先日,出張の帰りに新岐阜を通りかかった。
ふと,あの店はどうなっているか確かめてみたくなった。
(ただ呑みたかっただけ?)

例の路地に入っていくと,気になる雰囲気の居酒屋があった。
e0064783_18452514.jpg

実は,Sと行った店がはっきり思い出せなかったのであるが,Sとならこんな感じの店に入ったような気がして暖簾をくぐった。

(続く)
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by s_space_s | 2012-10-21 18:46 | うまいもん | Trackback | Comments(0)
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