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2012年 11月 07日

筏ばえ

本日,岐阜大学で「第17回長良川エコカフェ2012」が開催され,前半の講演だけ聴くことができました。

今回のテーマは「長良川の自然と文化」でした。
最初の講演は郡上漁業協同組合参事の白滝治郎氏による「長良川上流域の環境と魚類」。
釣り師,漁業者の視点でのお話だったので,若干疑問に感じる点もありました。

お二人目は,岐阜県自然共生工法研究会理事の寺町茂氏の「長良川中下流部の川の環境と魚類」。
冒頭の部分でこの流域での食文化にも触れられました。
その中で,「筏ばえ」のお話が印象に残りました。

「筏ばえ」は岐阜のお土産としても販売されている,川の小魚の佃煮です。
ハエというと,私などはシラハエ(オイカワ,カワムツの稚魚)を思い浮かべます。
実際,現在作られている「筏ばえ」はシラハエ等で「代用」されているそうです。

「代用」と言ったのは,昔,岐阜市材木町の近くに材木運搬のための筏を係留する場所があり,冬にその筏の下に群れていたカワヒガイという魚を採って佃煮にしたのが「筏ばえ」の始まりなのだそうです。
カワヒガイは美味しい魚として珍重され,古くはハエと呼ばれていました。
谷汲の管瀬川にはカワヒガイが多く,江戸時代に農民が賄賂として佃煮を役人に贈り,年貢をまけさせたという伝え話があるそうです。

長良川では絶滅危惧種には指定されていませんが,カラスガイ等の二枚貝に産卵するという生態のため,数は減っているそうです。
なので現在は「筏ばえ」も代用で作られています。
カワヒガイがどこかで採れることがあったら味見をしてみたい。
佃煮は無理でしょうが・・・。


佃煮の話が出たついでに。
岐阜市入舟町にあるスーパーマルナカ入舟店の魚屋さんには、美味しい川魚の佃煮があります。
佃煮の他、モクズガニ、ふな味噌など、長良川中下流域で伝統的に食べられている食材も売られていて、岐阜の街へ出ると、いつも覗いてみるお店です。
川魚ではないですが、イカの塩辛もお薦めですよ。

スーパーマルナカ入舟店‎
岐阜県岐阜市入舟町2丁目8
電話058-248-2005(モクズガニは火曜日に入ります)
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by s_space_s | 2012-11-07 18:56 | うまいもん | Trackback | Comments(2)
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Commented by t-pastel at 2012-11-07 20:51
知り合いの漁師さんが毎年この時期、寒バエの佃煮は作ってますが、カワヒガイはどうかな?今度会ったら聞いてみます。
Commented by s_space_s at 2012-11-07 22:50
よろしくお願いします。
ひょっとするとハエのなかに混ざっているかもしれませんね。


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