blog版 がおろ亭

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2012年 11月 10日

石徹白北願教寺谷カサバ滝

今シーズンは膝を痛めて思うような山行ができなかったが、それなりに今後の課題も見つかったシーズンでもあった。
石徹白川源流域の谷の踏査もそのうちの一つ。
11月4日の日曜日、相棒のコザエモンさんを誘って、願教寺谷へ最後の沢登りに行くことにした。

周辺図(クリックしてくりょ)
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コザエモンさんの記録

朝、石徹白川沿いの林道終点手前まで入って、車を出ると気温は-2℃。
朝日に映える紅葉の山の上に月が浮かんでいた。

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今年3回目の歩きなれた道を辿り、笠羽谷出合の橋を渡って谷に降り立つ。
濡れたゴーロはすべて氷っていた。

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滑って歩きにくいことこの上ない。
所々雪も残っている。

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谷沿いの木々も葉を落としているものが多い。
甘い香りのするカツラが大きな株のひこばえから代を繋いでいた。

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落ち葉も氷漬け。

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石徹白川本谷から分かれ北願教寺谷に入る。
歩きやすい静かな谷であるが、凍ってツルツルなので気を使う。
たまにナメ床が出てくる。

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ナメ太郎

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次第に雪が多くなる。
ネオプレンの沢ソックスを履いているわしにはそれほどでもないが、毛糸ソックスのコザエモンさんは、もう足の感覚が無くなってきたと言う。
この時点で願教寺山まで行くのは諦めた。
コザエモンさんに「どうする?」と訊くと、「帰りたい気もする~♪」と言うので、「故郷は遠く~♪」とはぐらかしながら先へ進む(この鬼!)。

転んでもただでは起きないのがチームコザエモン?
奥の二俣から、地形図を見てなにかありそうな右俣に入ってみる。
雪は益々増えてくる。

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そして薮の奥に奇妙な滝が現れた。

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最初は上部しか見えず、泥壁に水が流れているだけかと思ったが、全容を望んで驚いた。
右下の隅にいるわし、分かります?

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滝は20m以上の落差があり、明瞭に三層に分かれた岩質が見たこともない造形の滝である。

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後で調べてみると、この滝にはカサバ滝という名前が付いていた。
岐阜大学のK先生に写真を見ていただいたところ、このような滝は溶岩流の末端にできることが多く、学術的にはラバー・フロントの滝と呼ばれているらしい。
最下層が火山灰・礫などの堆積岩、その上の2層は溶岩が流れて固まった岩でそれぞれ違う時期にできたもの。
このように三層に分かれているのが観察できる滝は珍しいそうである。
柱状節理の大きさが違うのは冷え方が違ったのか、成分が違ったのか?

滝をゆっくり観察する
登れそうなラインを考えてみたりする。

この滝を見ることができただけで十分満足し、また雪の谷を下山した。

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途中コマユミの紅葉が美しかった。

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日向側が赤くなり、日陰側が緑色の特徴ある冬芽。

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お昼に橋まで戻るころには随分暖かくなり、振り返ると稜線付近の雪も少し消えたようであった。

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紅葉を愛でながらのんびり車に戻る。

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お腹が空いたので石徹白の村のなかをうろうろしていると、小学校の前にテントが張られているのが目に付いた。

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100円のけんちん汁をいただき何かイベントでもやっているのか尋ねると、2年ごとに開催される文化祭とのこと。

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村の歴史を説明する展示や、感心する出来栄えの作品、子供から大人まで楽しみながらも真剣に演じる出し物など、まさしく文化祭。
石徹白のことがまた好きになるわしらであった。

タイム:林道終点7:35 北願教寺谷出合8:00 カサバ滝10:00 林道終点12:00





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by s_space_s | 2012-11-10 22:15 | 山登り | Trackback | Comments(4)
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Commented by Yt at 2012-11-12 13:31 x
はじめまして
テレマーク、クライミング、沢の記録いつも楽しみに見させてもらってます。自分も同じジャンルの遊びをする者としてがおろさんはあこがれの存在です(^-^) 今シーズンの活躍も楽しみにしています。

追伸ブログにリンクさせていただきましたのでご報告させていただきました。
Commented by s_space_s at 2012-11-12 17:24
私もYTさんのブログ拝見しています。
金華山の沢登りや百々ヶ峰のテレマークなど嗜好が合うなあと思いながら見ておりました。
お近くのようなので機会があれば,いや,機会を作ってご一緒していただければ幸いです。
Commented by ssai at 2012-11-15 10:48 x
はじめまして、石徹白で検索していたらこのブログにたどり着きました。当日文化祭で石徹白の岩魚のことを発表していたものです。石徹白川源流のイワナのことを研究中です。まことにぶしつけですが源流部の状況について教えてもらえないかと思いコメントを入れた次第です。ご面倒でなければメールを一報いただけないでしょうか?ssmkj@apost.plala.or.jp
ちゃんと石徹白漁協の許可のもとで研究しておりますのでご心配なく。
Commented by s_space_s at 2012-11-15 12:38
ssaiさま
私でできることであれば,喜んで協力させていただきます。
先ほどメールいたしました。


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