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blog版 がおろ亭

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2013年 04月 14日

なんじゃこりゃ~?

うっ!
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なんじゃこりゃ~?
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4月13日・14日に荘川のODファームで開催されたWMAの20時間ベーシックコースを受講しました。
通信・交通手段が限られた野外環境での傷病の評価と救命処置、応急処置を中心に2日間みっちりの講習でした。

非常に実践的な内容で、講習の半分以上の時間が野外でのシミュレーショントレーニングに当てられていました。
傷病者役と救助者役に別れて行うのですが、傷病者役は血のりを塗りつけたり、内出血が起きたような化粧をして、迫真の演技が求められました。
頚動脈が切れた役のわしは思わず「なんじゃこりゃ~」と叫んでしまいました。
動脈からの大出血も止める方法があるんです。(ODSSのカトちゃんが止めてくれました)

講習には日本国内では法規制の対象となる医療プロトコルが含まれており、ベーシックコースでも幹部に刺さった異物を抜くなどの創の処置、アナフィラキシーの際のエピネフリンの注射という項目がありました。
欧米では「良きサマリア人の法」という法理があり、無償・善意・合理的な行為は罰せられないらしい。
また業務上であっても、ある条件があれば医療行為は合法になるそうです。
もし、注射を打たないと命にかかわるようなアレルギー症状が出た人がいたとして、本人が携行している注射を打てない状況になったとき、あなたならどうします?

もちろん、全ての行為の判断はシステムに沿ってなされた評価に基づく必要があります。
プロのガイドであれば40時間コースを受けるべきだと思いました。

by s_space_s | 2013-04-14 23:03 | 山登り | Comments(2)
Commented by ワルテル at 2013-04-16 00:23 x
わしも数年前、カナダ発の野外ファーストエイドの講習をうけました。
こちらは1週間、同様に想定訓練と座学に明け暮れた果てに試験を受けるという過酷なコースでした。傷病者の査定の仕方という点で大きな収穫を得ました。しかしその後2度、重篤な遭難現場に出くわしましたが、教わった通りのことはできませんでした。幸いどちらも経過が良く、結果的に救われましたが、できなければいけない、だけど力を発揮するようなことはない方が良いというヂレンマは果てしなく続きます。
Commented by s_space_s at 2013-04-17 12:25
昨日、中部山岳ガイド協会の総会とリスク管理の研修会がありましたが、雪崩のリスク管理についても皆さん同じようなコメントをされてみえました。予防できるところはできるだけ予防したいもんです。


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