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blog版 がおろ亭

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2013年 12月 16日

ジョセフ・クーデルカ展

先日の日曜日に姪の結婚式が東京・青山でありました。
当日の親族の集合時間が9時で、おなご衆は着付けも必要なので前日から近くのホテルに宿泊しました。
青山のあたりはおしゃれな店が多くて、歩いている人も芸能人みたいです。

ホテル25階 窓からの眺め
ジョセフ・クーデルカ展_e0064783_23490718.jpg
結婚式は若いサーファーの2人らしく、始終いい雰囲気でした。
披露宴が2時過ぎに終わり、せっかく東京まで出てきたので、東京国立近代美術館で開催されているジョセフ・クーデルカ展を観てから帰ることにしました。
ジョセフ・クーデルカ展_e0064783_23495228.jpg
ジョセフ・クーデルカ展_e0064783_23494122.jpg
この写真展は、職場に張られていたポスターで知りました。
コントラストの効いたモノクロ写真にまず惹きつけられたのですが、一番観たいと思ったのは、「実験 Experiments」と名付けられた作品群のなかの1枚の写真です。

この顔に見覚えがあるような気がしてしかたがなかったのです。
ジョセフ・クーデルカ展_e0064783_15294094.jpg
題名を思い出せないのですが、あるモノクロのアニメに出てきたキャラクターのような気がします。(どなたか心当たりありませんか?)
グラフィックデザインやイラストのように見えますが、実際に観てみるとやはり印画紙に焼き付けられた写真なのでした。
「実験」という題名がついているように、クーデルカの作品全般がこのようにイメージが抽象化されるほど極端なコントラストを付けるスタイルというわけではありません。
しかし、他の作品にもリアリティのある風景の中に黒く塗りつぶした影を貼り付けたようなものがあります。
「エグザイルズ Exiles」の中の犬は物体としての犬というより「不安」を表す抽象的なものに見えます。
 
「ジプシーズ Gypsies」で被写体となる老人、男、女、子供たちのなかで笑っている者はほとんどいません。
驚いたような顔、不安な顔、撮影者を拒絶するような無表情な顔、荒涼とした生活環境。
クーデルカは後の作品群「カオス Chaos」において厳しい自然と朽ちていく文明の残滓を見つめました。
「ジプシーズ」でも、既にそれと同じ目で対象を捉えているように感じました。

出口にあった「カオス」の最後の作品がとても印象的でした(幅が3mほどもあります)。 
ジョセフ・クーデルカ展_e0064783_15465952.jpg
たぶんクーデルカは廃墟マニアだと思います。

クーデルカの作品は下記のサイトでいくつかを観ることができます。
オリジナルのインパクトには当然及びませんが・・・。

アジェ・フォト ヨゼフ・クーデルカ (ジョセフ・クーデルカ)
Magnum Jazz & Photo  Josef Koudelka, Chaos









by s_space_s | 2013-12-16 23:52 | 旅行 | Comments(4)
Commented by ワルテル at 2013-12-17 23:12 x
ごぶさたでがす。
ちょっと前にがおろさんが書いてた三千盛、ウチからそう遠くない笠原に蔵があります。近所の農協に期間限定のにごり酒が出てたので、買ってみました。かるく発泡して、うーんイケる。
呑み終わったあとにふたつ目の期間限定のやつを買いました。
今から呑みます。
廃墟マニア。高津くんは濁流マニアです。どちらもコアですな。
Commented by gaoro at 2013-12-18 22:32 x
濁流マニアってなんやろう?
三千盛のにごり酒うらやますいです。
Commented by まっちゃん at 2013-12-20 12:32 x
この顔は「虹色のトロツキー」に出てきた偽トロツキーでは?
東京国立近代美術館、ここは良い所です。かつて上京の際には必ず立ち寄っていました。常設展の、日本近代洋画辺りはご覧になりましたか?素晴らしい作品群が、ドバっとあります。
Commented by s_space_s at 2013-12-20 20:51
情報ありがとうございます。
けど、多分違うようです。
夕方に入ったので残念ながら常設展まで観る時間がありませんでした。
こんど東京へ行ったら寄りたいと思います。


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