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2014年 03月 17日

御嶽地獄ノ中尾根

【山域】御嶽
【場所】御嶽南面、地獄ノ中尾根
【日時】2014年3月15・16日
【コース】地獄ノ中尾根~継母のコル
【メンバー】いしはらさん、わし(岐阜テレマーク倶楽部)
【天気】1日目:晴れ、2日目:晴れのち吹雪
【タイム】(1日目)御嶽自然湖9:00 尾根末端11:00 H2150テントサイト13:30
     (2日目)テントサイト8:00 継母のコル10:30 テントサイト12:00 尾根末端13:00 自然湖14:30

1年前の前回は尾根末端まで林道歩きで辿り着いたものの、全くと言っていいほど雪がなく、偵察に終わってしまいました。
今回は長野県南部が大雪になったこともあり、ライブカメラなどで見る限り、昨年よりは雪がありそうです。
少々の藪漕ぎがあっても、時間的余裕ができるよう、1泊の計画を立てました。
天気予報も土日の晴天を約束しているようです。
計画は完璧に思えたのですが・・・。

前日、職場の歓送迎会があり、正座してお酌などしていたら、痛めていた右膝が痛み始めました。
おまけに、注ぎつ注がれつしていたら、もはや止めどもなく。
翌朝、なんとか寝床から這い出して、いしはらさんとの待ち合わせには間に合いました。

御嶽湖まで来て、予想どおり雪が残っていてちょっと気持ちが上向いてきました。
しかし、自然湖の駐車場ゲートまで入ってみると、が~ん!
ご丁寧に林道の除雪がしてあるではありませんか。

またしても、スキーを担いで林道を歩き始めました。
濁川の左岸に渡る橋の手前でようやく除雪が終わり、スキーが使えるようになりました。
このあたりから眺める御嶽が一番格好いいです(これが大事)。
継母と剣ヶ峰のコルから斜め左方向に落ちているのが地獄の中尾根です。
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奥の林道は倒木が多くスキーを外したり、くぐったりと忙しい。
林道終点から尾根末端へは1回渡渉がありました。
昨年、笹の藪だった急斜面は辛うじて残雪があり、いしはらさんはスキーで上がって行きました。
わしは1回スキーを外し少し藪漕ぎしました。

台地に上がってしまえば、後はカラマツ、コメツガ、トウヒなどの原生林の緩やかな尾根をのんびり登ります。
素晴らしい雰囲気です。
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標高2100mを超えると尾根は急になって、森林限界も近いので、適当な平地を見つけてキャンプサイトとしました。
テントはBDの底なしメガライトです。
まだ13時半なので、ベースを張っておいて登ってくることもできました。
けど、明日は絶対いい天気だと思っていたし、飲み会明けで体がだるく、膝の調子も良くないので、今日はのんびりすることに決めてしまいました。
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シェルターの中は広くて、温かいし、快適です。
いしはらさんの持ってきてくれたビールがめっちゃうまい。
二人であまり喋ることもありませんが、ウイスキーをちびちびやりながら、贅沢な時間を楽しみました。

夜は次第に風が強くなってきました。
スキーが飛ばされないかと心配になって外へ出てみると、黒い樹影の上に浮かんだほぼ満月。
怖いくらいの月明かりでした。

翌朝、明るくなってからシュラフから出ると、風は強いが青空が広がっています。
ハードクラストした斜面が、滑降の時間にちょうど緩むよう、8時ごろ出発しました。
森林限界のすぐ下までスキーで登り、そこでアイゼンに切り替えました。
雨が降ったのでしょうか、斜面に縦縞が刻まれています。

左右には白川の奥壁と地獄谷の奥壁がそびえ立ち大変アルペン的です。
この景色が見えただけでも来た甲斐があったと思いました。
隣の尾根の上をカモシカが走って逃げていきました。
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地獄谷には噴煙が上がっています。
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白川の奥壁。凄い壁です。
 
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雪稜も面白そうなのがたくさんあります。
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そして…。
大斜面が、じゃーん!
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下部はクラストしているだけでしたが、上部に行くにつれて氷ったところが出てくるようになりました。
スリップしたらどこまで滑り落ちるかわからないので、ピッケルを出して慎重に登りました。
左手の岩場にガスが掛かっているなと思っていると、間もなく周囲はガスに包まれてしまいました。

遥か下のほうまで一枚バーンが続き、凄い高度感です。
 
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急斜面を抜けたころには、もうホワイトアウト寸前。
継母のコルのあたりまで登り、ガスが上がるのを待ちました。
風も強く、おまけに地吹雪で何も見えません。
諦めて、スキーを担いだまま下山することにしました。

地図とコンパスで方向を定め、氷化しているところは後ろ向きでじわじわ高度を下げました。
目標物がないので斜度も分からず平衡感覚もおかしくなりそうです。
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やっと森林限界までたどり着きほっとしました。
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寂しそうな?いしはらさんの後ろ姿
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結局、キャンプサイトまでスキーを担いで戻りました。
テントを撤収して、下山開始。
ここからはスキーを使います。
モナカ雪とガリガリ君で痛めている膝が悲鳴を上げそうでした。
それでもスキーは速く、原生林の滑降は楽しい。
1時間ほどで林道まで降りることができました。

除雪終了点までスキーで滑り、後は雪のない林道をボコボコ歩きます。
途中で大きなイノシシ一家に遭遇。
車に着くころには、雪は雨に変わっていました。

あの大斜面が脳裏に焼き付いてしまい、近いうちにまた来るぞと心に誓うのでした。
4月に滑った記録



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by s_space_s | 2014-03-17 23:35 | テレマーク | Trackback | Comments(4)
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Commented by kozaemon at 2014-03-20 13:16 x
またまた残念でしたね。
御嶽の南面いいですね。泊まりも楽しそうです。
Commented by いしはら at 2014-03-20 17:17 x
当初の目的は達成したし、充実感もありました。そう納得したはずだったのですが・・・。
Commented by s_space_s at 2014-03-20 17:26
やっぱり滑らないとね!
Commented by yt at 2014-03-20 18:01 x
写真見る限りいい感じの斜面ですが、ここがザラメになるころは下部は、、、、、(^_^;)


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