2014年 04月 16日

御嶽・地獄ノ中尾根初滑降

2年越しの宿題が片付きました。
もともとはイシハラさんの発案でしたが、行くたびにその素晴らしさを発見し是非滑りたいと思わせる尾根でした。

昨年3月は、イシハラさんと福井のゲンゴロウさんという最強メンバーで計画しましたが、末端の雪がほとんどなく藪漕ぎで敗退。
昨年3月の敗退記録
今年の3月は、イシハラさんと1泊2日の余裕の日程で、下部も雪があることを確認して行きました。
しかし、アタック日に天候が悪化し、ホワイトアウトのなかコルまでスキーを担いで、担いだまま降りてくることになりました。
ベースキャンプ2150mより下は、ガリガリのクラストでしたが、非常にスキー向きの尾根であることが確認できました。
本年3月の敗退記録

調べてみたところ、2万年前ぐらいに一ノ池火山から西の尺ナンゾ谷方面と南の地獄ノ中尾根方面に分かれて溶岩流が流れたそうです。
この2つのスキー向きの広大斜面は同時期に生まれた双子みたいなものです。
今回は、兵衛谷を渡る橋も完成して便利になった尺ナンゾから山越えして地獄ノ中尾根を滑る計画としました。

下の写真で、中央に像の鼻のように伸びている尾根が地獄ノ中尾根です。
この尾根の滑降記録はわしも寡聞にして未見です。
先日、中部ガイド協会の総会で地元、王滝村の斉藤ガイドとお話する機会がありました。
斉藤ガイドもスキーで滑った話は知らないとのことでしたので、初滑降ということにしときます。
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昨年3月の写真
非常にアルパイン的です。
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【山域】御嶽
【場所】尺ナンゾ谷、地獄ノ中尾根 【日時】2014年4月13日
【コース】濁河温泉~上俵山~継母のコル~地獄ノ中尾根滑降
【メンバー】いしはらさん、わし(岐阜テレマーク倶楽部)
【天気】曇り
【タイム】スポーツレクリエーションセンター7:10 継母のコル11:10~12:15 地獄ノ中尾根滑降(2280m地点まで)
     継母のコル14:15~14:30 センター16:20
【ルート図】クリックしてね
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センター入り口前に車を置かせていただき、7時過ぎに出発。
尺ナンゾは2006年5月に来て以来だ。
その記録を岳人の「ハイグレード山スキー」で紹介してから、ここも人気ルートになっているようだ。

林道の橋が完成して随分楽になった。
上俵山までの原生林はいい雰囲気だが、こんなに平坦なイメージは持っていなかった。
地獄ノ中尾根のほうが、大木が多くワイルドな雰囲気だと思う。
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曇り空で雪が緩んでこないので、非常にゆっくり登るが、コルには4時間ほどで到着してしまう。
ストックも刺さらないほどのハードクラストなので、しばらく待機することにする。
風はそよ風程度で、気温も低いことはないので、座っていると何回か夢に引き込まれた。
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1時間待ってもあまり状況は変わらないので、滑降に移ることにする。
斜面は堅いが、ツルツルの氷ではないのでエッジは効く。
けど、こけたらたぶん森林限界まで滑落するか、地獄谷へ落ちるかだろう。

とてもテレマークターンはできず、アルペンターンのジャンプターンで高度を下げる。
標高2500mまで降りると、ようやく部分的に雪が緩んだ部分が出てきた。
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雪が少し緩めば、斜面は超快適。
森林限界までどれほどもないが、沢状の地形が白川の深い谷へ落ち込む寸前まで一気に滑った。
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こ、これだよ~!
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白川の源頭の凄い岩壁とルンゼ、雪稜などをクライマーの目で確認してから、アイゼンを着けて尾根を登りかえす。
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500m弱の登りだが、結構しんどかった。
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上部はやはりハードバーンのままであった。
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コルで少し休憩したのち、おまけの尺ナンゾを滑る。
やはり、上部はハードクラスト、下部にはモナカまであって、疲れた脚にはきつかった。
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雪が良ければ、こんな感じで気持ちいいのになぁ。(尺ナンゾ中間部)
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センターに2時間弱で到着。
道路脇の湧水で顔を洗い、気分もさっぱりして車の人となった。


これから行かれる方へワンポイント
・登山としては、当然、末端から登ったほうが充実する。
 濁川沿いの新しい林道は3月には除雪されるので、自転車を使うとよい。
 この尾根の魅力は、原生林の登下降といっても過言ではない。
 アプローチはこのサイト参照
 末端の雪が消えるのが早いので、3月中の寒気が入っていない快晴で気温の上がる日を選ぶ必要がある。
・尺ナンゾから峠越えで滑る場合は、GWのコーンスノー時期がおすすめ。
 森林限界2200mあたりまで滑っても普通に日帰りが可能。



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by s_space_s | 2014-04-16 00:21 | テレマーク | Trackback | Comments(0)
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