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2014年 09月 09日

中央アルプス今朝沢南沢~越百山2614m

【山域】中央アルプス
【場所】越百山
【日時】2014年9月6日(土)
【コース】今朝沢南沢~越百山
【メンバー】ヨネヤマさん、マッチャン(以上、北大山の会)、イシハラさん(R&F)、わし(おじんドルフィンズ) 
【天気】晴れ
【タイム】伊奈川ダム上流駐車場7:30 今朝沢入渓8:00 南沢出合10:00 越百山14:10~15:15 駐車場17:40


当初の計画では、この土日は、イシハラさんと何処か釣りメインでのんびり沢に行く予定であった。
その後、マッチャンから、中アの蕎麦粒岳と萩原沢岳のコルにルンゼとなって突き上げる萩原沢へ行くお誘いがあった。
蕎麦粒周辺の烏帽子岩、屏風岩、幕岩、中央稜などの岩場が興味深く、イシハラさんの了承も得られたので、1泊2日で萩原沢へ行く計画に変更となった。
その後、マッチャンの沢仲間(先輩)で体育会系行動派カメラマンのヨネヤマさんもメンバーに加わることになる。

数日前に週間天気予報を見ると土日の天気は微妙な感じ。
多分この時点でわしのモチベーションは既に下がっていたのだと思う。
金曜日になり、土曜日はまずまずの天気だが夜半から日曜日は雨が降る可能性が高いとの気象情報を得て?マッチャンに計画延期を提案し、翌日は釣りに行くつもりでいたところ、再度マッチャンから電話があり、今朝沢支流の南沢に日帰りで行くことになった。

中央アルプス木曽谷側の沢は30年ほど前に登山を始めたころ何本か登ったことがあり、今朝沢もその1本であった。
若くして亡くなった岐阜登高会の山仲間Sと昭和61年10月5日に遡行した印象では水量少なくガレ沢であり、詰めの脆い岩稜のイメージだけが残るのみ。
地図で南沢を確認すると、その流程は非常に短く、一気に越百山に突き上げている。
遡行図などの情報がないわしには、面白さが想像できないままの入山となった。


岐阜組3人はわしの車で下道を走り、19号線の道の駅大桑で甲府から来たヨネヤマさんと合流。
伊奈川ダムから少し上流の林道ゲート手前の駐車場から歩き始める。
ヨネヤマさんとマッチャンの記録文章についてのやりとりに、吹き出しそうになりながらも黙々と歩く。
体言止めの多すぎる文章はダメらしい。
なので、この記録も気を付けて書いている。
ACCの「メディカルグレード」の意味が分からないとか、ある記録でルート図にUZ、UZと沢山記入されていたのはアプザイレン(Abseilen)の意味だったとか・・・。


鶏小屋橋を渡り、いよいよ今朝沢に入ると、マッチャンの雰囲気が変わった。
まず、その足の速さに驚いた。
これが10年ぶりに沢を再開した男とは思えない身のこなし。
全く付いて行けないわしを待つ時間に、きちんと遡行図を取るマメさ。
本人は「全然登れなくなってまった」と言うが、悪い草付きや、滝場での安定感と早い判断。
やっぱり、その道を極めた人は違うと感じた。


これは、ヨネヤマさん、イシハラさんも同じで、悪いところでコントロールして登れるし、判断も的確である。
なので、南沢に入って滝の連続になっても1回高巻きで「UZ」した以外はノーロープで抜けることができた。
わし自身は、何回か判断ミスもルーズ・コントロールもあったが。

今朝沢本流は最近雨が降ったのか、水量が多い。
花崗岩の白い岩と豊富な水量は、北アルプスの中ノ俣川を彷彿させ、両岸の樹林も濃く、非常にいい雰囲気である。

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昭和61年にはガレで埋まっていたと思われる美しいナメ床も復活していた。
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ファイトー!いっぱーつ!
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南沢出合付近でイシハラさんとわしには嬉しい発見もあった。
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出合で登攀具を身に付け、いよいよ未知の南沢に入る。
実はマッチャンは平成5年8月29日に「わっさかわっさか沢歩き」5人チームが遡行した記録を持っていたのであるが、遡行の興味が半減するので、我々には遡行図などを敢えて配らなかったのであった。
後で記録・遡行図を確認して、マッチャンの言うとおりだと思った。

さて、南沢は短い流程の中に滝を連続させ、ほとんど平流がないクライミング要素の高い沢であった。
マッチャンの遡行図でも大小合わせて20ほどの滝が記録されている。

深いお釜もある。

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この滝は右岸から大きく巻く。
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このぐらいの滝は各自「自己責任」で登っていく。
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中流部の20m滝
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変な恰好をさせられる滝が多い。
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いやな草付き
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三角の造形美
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明るい幅広の大滝

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その上にはナメ床。バックに御嶽。
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最後まで滝が続く。
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詰めにあった2段15mほどの滝は下段が行けそうだと取り付いてみたものの、外傾したスタンスに不安がよぎり諦めてクライムダウンして右岸のブッシュを高巻いた。
マッチャンは下段を登り「イシギワ返しの滝」と命名。
わしは新調したM社の渓流靴がしっくりこないせいにしておいた(負け惜しみ)。
マッチャンとヨネヤマさんは札幌秀岳荘の渓流タビ派で、これが良さそうに見えるのであった。


この滝を巻いて最後のナメでもイシハラさんが問題なく登っていったところで踏ん切りが付かず、ヨネヤマさんの「ホールドあった」ラインに助けられた。
靴のせいではないのだ。

滝場を抜けると甲斐駒的な花崗岩の浅いナメのルンゼから白ザレの登りとなる。

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休憩は、のんびり世間話などしながら。
普段、ゆっくり行動して休憩は短くというパターンなので、こういうのもメリハリがあっていいなと思う。
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斜面にはお花畑
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名前を教えてください。(ウメバチソウかコウメバチソウ?)
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詰めのザレ場を歩いていてヨネヤマさんが真新しいメガネを発見する。
登山道から流れてきたとは思えない状態だ。
この谷を登る沢ヤが、たまにはいるのであろうか。


満足そうなマッチャン

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最後のハイマツ漕ぎは背丈が低く楽勝のはずなのに、脚が上がらず、きつかった。
越百山頂上に14時10分に到着する。
女性2名を含む「わっさか」パーティーに負けるなと頑張った甲斐があり、予定より早い時間であった。
天気は、まだ晴れており、周辺の山も見渡せる。
「萩原沢行けたかも」とか思ったりするが口には出さない。

ここでも1時間ほど、のんびりして下山する。

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下りも「おばちゃん記録に負けるな」がスローガン。
渓流タビのままのマッチャンは駆け下るように降りていく。
地下足袋に履き替えたヨネヤマさんも、さささっと忍者みたいに下っていく。
わしは、必死に後を追いながら、こういう体育会系の下山も楽しいと思ったりするのであった。

左からヨネヤマさん、マッチャン、イシハラさん
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甲府に帰るヨネヤマさんと別れ、19号に出て車を走らせる。
すぐにぽつぽつと雨が降り出し、中津川あたりまで下ると本降りになった。(ほっ。)

よねやまさんのヤマレコ記録(地図、遡行図あります。)

【感想】
今朝沢南沢は滝も多く、越百山に突き上げているということも相まって、非常に楽しめる沢でした。
本流筋も28年前に遡行したときのマイナスイメージを払拭してくれる美しさでした。
ただし、今回は非常に水量が多く、平水の場合は印象も困難度も変わってくるものと思われます。
参考までに、2010年8月28日トマの風パーティーが撮影された写真を掲載させていただきます。
本文2枚目の写真と比べてみてください。
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by s_space_s | 2014-09-09 12:54 | 山登り | Trackback | Comments(2)
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Commented by まっちゃん at 2014-09-10 08:54 x
「メディカルグレード」という語句は、会員紹介の文頭にありますが、未だに???です。引くと精油とあるので「純度の高い」という意味でしょうか?
Commented by s_space_s at 2014-09-10 10:30
野外救急法の有資格者が多いとか?


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