2014年 10月 14日

中央アルプス萩原沢から独標(萩原沢岳)

まっちゃんが、以前から懐で温めていた萩原沢へ行ってきました。
9月から何回も計画しながら天候やわしの体調不良で延び延びになっていた計画です。

難しい滝が連続したり、厳しいゴルジュ突破があったりする沢ではありませんが、源頭部のルンゼ地形は凄いの一言でした。
1泊の荷物で遡行が独標まで8時間、下降が3時間で日帰りも十分可能です。
けど、日帰りで慌てて登ったら、幕岩の下でのんびり焚火をしながら酒も飲めません。
岩小屋を探索したり、次々に現れる岩壁に空想のラインを引いてみたりするのも楽しかったです。

【山域】中央アルプス
【場所】萩原沢・独標
【日時】2014年10月11日・12日
【コース】萩原沢~独標~滑川二ノ沢
【メンバー】まっちゃん、いしはらさん、わし
【天気】晴れ
【タイム】
(1日目)東野集落奥駐車スペース8:15 南沢出合10:00 幕岩基部13:30 キャンプサイト決定14:30
(2日目)幕岩基部7:30 コル10:10 独標10:30~11:10 二ノ沢出合13:20 敬神山荘14:10
【遡行図】まっちゃん特製(クリックすると少し大きくなります。)
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岐阜から車2台で現地に向かう。
まずは、敬神小屋へ1台車をデポ。
昔の登山口あたりは、砂防ダムの工事現場のようになっていて、雰囲気が悪い。
ヨネヤマさん情報で敬神まで車が入ることを聞いていたので、案内の看板を良く見ると、ルートが分かった。

萩原沢は登山大系では東野集落の阿弥陀堂から水路沿いに降りるという説明があるが、集落を過ぎた林道のカーブから上流の堰堤に降りる林道跡をたどったほうが効率がいい。
古い堰堤を越えて暫くでチョックストーンの10m滝。

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これはとても登れないので右岸から巻くと上流にも堰堤があった。

2段の綺麗なナメ滝は簡単に越える。

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ナメ床奥に10m
これも巻く。

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南沢出合ではヤマブドウが紅葉していた。

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まっちゃんは興味がないようだったが、わしといしはらさんは葡萄を物色。
食後のデザートに2房ほどいただく。

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下部の核心部と思われる滝場にかかる。
スラブ状の20m滝は簡単に抜けることができた。
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その上の4mほどの滝が両岸つるつるで登れず、左岸のスラブから巻く。
まっちゃんが、なるべく小さく巻くルートを模索するが、結局、上の笹のブッシュ帯まで追い上げられてしまった。

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懸垂でゴルジュの途中に戻ることもできたが、そのままブッシュ帯をトラバースして3つほど滝をまとめて巻いた後、25mの懸垂で沢に戻る。
その後は、ゴーロ歩きが続き、我々の興味は岩小屋探索に移っていった。
登山大系の遡行図に描かれた支流の位置関係などで検討を付けながら登っていくと…

右岸の斜面を一段上がったところに、それらしいハングを発見!
まっちゃんが登って偵察に行ってみると、ありました。
庇はかなり張り出しているが、横になれるスペースは3人分といったところか。
最近、使った形跡はなかった。

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谷の奥には蕎麦粒岳の中央稜が見えたきた。
傾斜は予想より急だが、岩稜というわけではなかった。

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少し登ると、じゃーん!
右岸に幕岩が「パノラマ状」に広がった。

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幕岩の基部あたりで非常に快適そうな畳岩があり、寝るスペースも得られそうな場所があった。
しかし、流れが伏流しており、水を支流の小沢まで汲みに行くのが面倒なので、上流にいいキャンプサイトがないか、まっちゃんが偵察に出る。
30分ほど経っても戻ってこないので、まっちゃんのこと、かなり上流まで見にいっているのだろう。
いしはらさんと幕岩を眺めながらぼけ~っとする。

いい所がなかったみたい。

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キャンプに近い水場はマストということで、水が流れているとこまで下ることにする。
水が流れ整地すれば横になれそうな所にサイトを決める。
ガレ場で焚き木が少なく、皆で頑張って集めた。
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整地したキャンプサイト。

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時刻は3時過ぎでまだ早いけど、宿の準備と火が熾きれば、あとは飲むしかない。
ヨネヤマさんからの差し入れのシングルモルト。
まっちゃんは、瓶のまま持って来た。

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白州はすぐなくなったけど、次はまっちゃん持参の台湾製シングルモルトを飲み比べ。
その他、いしはらさんのビールとウイスキー、わしのウイスキーと飲みきれないほど出てくる。

対岸の紅葉は美しく

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焚火の火は調子よく燃え

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やがて夕日が沈み

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食当のまっちゃんが作ってくれた大盛りスパ(一人333g)を苦しみながらお代わりするのであった。
天の川と白鳥座がよく見えた。
8時過ぎに就寝。
明け方、まっちゃんが起き出したのでツエルトから顔を出すと、明るい月夜だった。

(2日目)
5時半起床。
朝は、燃え残りの焚き火で、いしはらさんの餅入りラーメン

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中央稜末端の二股出合手前に10m滝

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朝いちのシャワークライミングは冷たい。

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すぐ上に20m滝
登山体系では右岸のナメ滝40mから巻いて草付をトラバースし本流に戻っている。
本流の滝が見た感じ登れそうなので直登してみることにする。
わしが登りたそうな顔をしていたらしく、2人はリードを譲ってくれた。

見た目より傾斜が強く、ホールドとプロテクションをセットできるポイントが限られており、慎重に登る。

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少し登ると、右から圧し掛かるように中央稜の側壁が。

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谷はゴルジュというより全体がルンゼと言う方がぴったり。
小滝とガレを連続しながら高度を上げる。

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穴毛谷を彷彿させる大洞穴

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どれが屏風岩かはっきりしないが、フリーのラインを引けそうな岩塔が幾つも並んでいる。
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上部へ行くほどガレが不安定になる。
烏帽子岩は小さ目

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右岸の岩塔を回り込むように登ると独標直下のコルに出る。
シャクナゲの藪漕ぎ少しで独標。


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頂上の岩の下に先人の残した瓶入りのメッセージがあった。
白州の空き瓶に入れるヨネヤマさんへのラブレターをしたためるまっちゃん。

Message in a Bottle~♪


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岩の上に刻まれた刻印

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御嶽の噴煙がまっすぐ上がるほど、風のない日だった。

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コルを挟んで蕎麦粒岳を望む。

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二ノ沢原頭の鞍部まで尾根を辿る。

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二ノ沢源流

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二ノ沢は何もない沢。
流れを塞ぐ10mほどの大岩は唯一と言ってもいいランドマーク

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2時間ほどで滑川の本流に到着

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暫く本流を下ると平成10年に出来たストレーナー式の大堰堤に出て、後は林道を下るのみ。

敬神の小屋を覗くまっちゃん

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東野集落奥に止めた車の回収に向かう。
昨日も見かけたおじさん、畑仕事のおばちゃんに挨拶しながら荻原沢を後にした。

中津川の「くるまや」で蕎麦をすすって帰る。



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by s_space_s | 2014-10-14 12:53 | 山登り | Trackback | Comments(0)
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