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2016年 01月 20日

岐阜市岩田の鍋坂峠を挟む2つの里山(岩田山・兎走山)

近頃は、日野から岩田に抜ける新しいトンネルを通勤に使っています。
トンネルの東出口に春日神社があって、その裏に小さな2つの山に挟まれた鍋坂峠があります。
下の写真ではわかりにくいですが、遠くから見ると「ひょっこりひょうたん島」のように見えます。
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標高100mちょっとの小さな峠です。
ここに興味を持ったのは、地元の研究者の方からいただいた地域の史跡を纏めた手書きの資料にこの峠が載っていたから。
古くから使われていた道で、岐阜城落城の際、逃げ落ちた下級武士が鍋をかぶって越えて行ったことからこの名前がついたそうです。

春日神社側の道
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この峠は、古代~中世の幹線道路であった「東山道」ではなかったかとの説もあります。
「東山道」は埋め立て掘削などにより直線的に造られていたと言われており、この峠道も山の中の道としては非常にまっすぐです。
鍋坂峠には古墳があるらしいのですが、気が付きませんでした。
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西の岩田山に向かう斜面には、何段も石積がありました。
昔の治山工事の跡なのでしょうか。
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岩田山270mへの道ははっきりしておらず、非常に急斜面です。
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見晴らしはあまり良くありません。(天気のせいもある?)
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木につかまるようにして急斜面を下って峠に戻りました。
時間があったので、反対側の日野方面に降りてみました。
こちらも石畳みがあったりして、普通の山道とは雰囲気が違います。
林道に出る手前には、りっぱな竹林があります。
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また峠に引き返して、反対側の兎走山(とのやま)に登ってみました。
峠から直接登る道がないので少々藪漕ぎになります。

明るい雰囲気の頂上
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下りは春日神社に降りる送電線巡視路を使いました。
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春日神社には既に明かりが灯っていました。
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途中で観察したヒノキの葉の裏側。
白い気孔帯がないので、最初は別の樹木かと思いましたが…。
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同じ枝からいつもの白いY字があるのも出ていました。
この、白いのはワックスだそうです。
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あと、気になったのが、最近百々ヶ峰などに多い、チクチクの痛い灌木。
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よく見ると葉の表面の窪みに気孔帯があります。
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ネズミサシ(ネズ)という針葉樹です。
文字通りチクチクしてネズミが嫌うからというのが名前の由来みたいです。
ちなみに、紛らわしいネズコのほうは材がネズミ色だからだそうです。



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by s_space_s | 2016-01-20 07:24 | 山登り | Trackback | Comments(3)
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Commented by まっちゃん at 2016-01-20 11:22 x
ネズミサシって、特定の場所でしか見掛けない木ですよね。ヒノキ科とはとても思えない、チクチクと憎たらしい木です。
Commented by 帰雲山荘のえんちゃん at 2016-01-20 21:24 x
がおろさん、本当に博学ですね。鍋坂峠、鍋をかぶって武士が逃げたところからその名前がついたと新田の古老に聞きました。古墳は、頂上付近を少し北に入ったところにあったような記憶があります。兎走山は、「うそやま」と私たちは読んでいました。東山道は、木田や七郷も通っていて、木田小の少し南を通り、七郷のあたりは、岐阜県農業技術研究所の北の東西に走っている道だと言われています。そこからずっと東はどこを通っていたのでしょう。この鍋坂峠が東山道だとする説、おもしろいですね。新田の古老も昔は長良川沿いの道はなかったのか、鍋坂峠が岩田の方に抜けるメインロードだったと言って見えました。
Commented by s_space_s at 2016-01-21 12:17
まっちゃん
このチクチクの木が最近増えているというのをどこかで読みました。
えんちゃん
郷土の歴史って面白いですね。わしは研究者の方が調べられた資料を見るだけですが、自分で調査するのはもっと面白いのでしょうね。またいろいろ教えてください。


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