blog版 がおろ亭

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2006年 03月 09日

塩屋崎灯台

おいら岬の灯台守は
妻と二人で沖ゆく舟の
無事を祈って灯をかざす
灯をかざす



先週,仕事で福島県いわき市へ行く機会があった。仕事を済ませてから時間があったので,この灯台へ行ってみることにした。ここは木下恵介監督の映画「喜びも悲しみも幾年月」の舞台となったところ。上の詞はその主題歌。

いわき駅からバスに揺られて小1時間,ひとけもない漁村のバス停で降りる。バスを見送ってから帽子を忘れたことに気がつく。頭を刈ったばかりなので非常に寒い。部落を抜け海岸に出ると右手の砂浜の向こうに灯台が乗っかった岬が見える。

海風に坊主頭をなぶられながら岬に向かって砂浜を歩く。何かのまじないか波打ち際に葉もない潅木が立ててある。岬の手前には美空ひばりのモニュメントとひばりグッズの売店。店の数も少なく流れる音楽も寂しげで,旅情をかきたてられる。おじちゃんおばちゃんの観光客がちらほら。

岬の上に立つ灯台に登ってみる。灯台の下は股座がむずむずするような断崖であるけれども,北と南には砂浜が続き,どちらの入り江にも小さな漁村がある。灯台入り口でおばさんに道を尋ね,バスを降りたのと反対の部落まで歩くことにした。

サーファーが2,3人波乗りをしている。浜辺の魚屋に入り干物を求めるが,この数日は天気が悪く出来上がったものがないという。酒屋で酒を買って砂浜の流木に腰掛け太平洋の波とサーファーを見物する。1時間ほどいい気持ちで座っていた。

酒屋でたむろしていたおじさんたちに教えてもらったバス停(こちらで乗ったほうが安いよ)に向かうことにする。晴れてきて,魚屋の店先にもさっきまでなかった小さなカレイが並べて干されていた。バスの到着まで時間がありそうなので,旧道を次のバス停まで歩く。蒲鉾かなにかの工場の前のバス停でバスを待つ。

20分ほど待つがバスが来ない。長靴に白衣のおじちゃんおばちゃんが休憩に出てくるのを眺めたり,雀に話しかけたりしながら待つ。ひょっとしてもう行ってしまったのかと思ったりする(ここは2時間に1本しか来ないのだ)。遠くの角をバスが回ってくるのが見えほっとする。

泉駅でバスの運ちゃんに教わった営業所に電話して,帽子が見つかったら連絡してもらうようにお願いする。特急が来るまで吹きさらしのホームのベンチで待つ。雨が降り出した。頭がさむいなぁ。
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by s_space_s | 2006-03-09 13:02 | 日常 | Trackback | Comments(0)
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