2007年 10月 24日

救助隊員のための外傷アプローチ

フィールドアシスタントとして緊急時は、レスキューチームの現場での指揮をとることになる。
(総括の指揮は当然、越冬隊長)
また、越冬隊の野外主任にも任命された。
救助の際は当然、救助技術に加えて応急手当の技術も必要となるので、いくつかテキストを読んでみた。

そのなかでも、「救助隊員の外傷アプローチ」は、消防の救助隊員が現場で実践すべき外傷初療について写真とイラスト入りでわかりやすく解説してあり、山岳救助等でも参考になるポイントが多くあった。

「見るだけでわかる」がこのテキストの基本コンセプトで、2005年の心肺蘇生国際ガイドラインにも沿った内容となっている。
また、自動車事故、高所からの転落のような強い外力が作用したと思われる要救助者の救助にあたって脊髄損傷を前提に作業を行うということが強調されている。
登山の場合、主な事故原因は転落、滑落なのでこのポイントは必ず押さえておくべきところであろう。

2005年ガイドラインでは、
・心臓マッサージ:人工呼吸の回数が15:2→30:2
・除細動は、従来3回連続実施→放電1回ごとに2分間の心臓マッサージ
・新生児から成人まで同じ手技と回数
となり、絶え間ない心臓マッサージの重要性が強調されてきている。

ある調査によると、人工呼吸と心臓マッサージを実施された要救助者よりも心臓マッサージのみを実施された要救助者のほうが救命率が高かったそうだ。
この調査結果を鵜吞みにすることは問題がありそうな気がするが、だれか人が倒れていて、循環のサイン(息、咳、動き)が確認できない場合に、せめて気道確保と心臓マッサージだけでもやれば効果が期待できるという意味で、面白い話題であると思う。
(人工呼吸までやるのは一般的にハードルが高いと思うので。)

興部進歩の会
このホームページには、現場の救急隊員が発信した有益な情報がたくさん掲載されている。
あとで気がついたのだが、上記のテキストの9名の執筆者のうち4名の方が興部支所の所属であった。

北海道消防熱いぜ!
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by s_space_s | 2007-10-24 12:37 | 南極 | Trackback | Comments(4)
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Commented by haru-ss at 2007-10-25 00:26
最近読んだ資料によると,頸動脈での脈拍の確認は素人では困難,また,人口呼吸に関しては血液付着による感染の問題もある.と言う事で行動を躊躇するくらいなら心臓マッサージでも血液中にある酸素である程度持たせられる.要するに血流が止まってしまい,脳に酸素が供給されない時間(3分だと思ったけど)が問題との事だそうで,やれるなら人口呼吸もやった方がいいらしいがそんな問題もあるとの事ですよ.
Commented by haru-ss at 2007-10-25 11:28
つかぬ事を伺いますが,がおろさんはiPod使ってられますか???
Commented by s_space_s at 2007-10-25 12:45
息子が使っているみたいですが、わしは使ったことないです。
Commented by haru-ss at 2007-10-27 11:10
出発前に渡したいものがあります.郵送先を教えてください.メールで構いませんよ


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