blog版 がおろ亭

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2008年 01月 05日

ヘリオペ2回目

午前中のスカーレンに続き、午後もヘリが飛ぶことになりました。
今回は沿岸ではなく、内陸のドーム富士基地(現在閉鎖中)に向かうルート上、沿岸から数十キロ入ったH57とH100というポイントの無人磁力計のメンテナンスです。
H100で標高が約1317m。
沿岸の昭和基地より10度ほど気温が低いことになります。

今回は、越冬期間中の内陸旅行のルート偵察の意味もあったので、内陸ルート上を飛んでもらいました。
ところどころ大きなクレバスがあり恐ろし~。
S17からH57へ向かう途中、雲が低くなってガスの中を飛んでいるような状況になり、スキー場でホワイトアウトになったような感じで、大丈夫か不安になりました。
このフライトの実施の判断が慎重になされた意味がわかりました。

とっつき岬。ここから大陸に取り付きます。昭和基地から15km。
左手が大陸。右手が海氷。遠くに見えるのが昭和基地があるオングル島。
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ヒドンクレバス
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内陸の風景はこんな感じ。雪と風しかない、見渡す限り白い地平線。
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雪上車ルートの標識、旗竿とドラム缶。
e0064783_473842.jpg

ここで問題発生。
最初シルバのオリエンテーリング用のコンパスを使って、基準となる旗竿と磁力計の方向関係を記録しようとしたのですが、どうもイメージした方向と違うし、磁針の動きがおかしい。
スントのプロ用コンパスに替えてみたら磁針もスムーズに動くしルートとの方位関係もいい感じになりました。
e0064783_492358.jpg

原因は伏角といって、緯度によって磁力線が地面に対して描く角度が異なり、南極では、その傾きが大きくなり磁針がプレートにあたったりして動きが制限されるためでした。
スントのプロ用にはグローバルニードルという多次元に動く軸受けがあり、きちんと磁北を指すみたいです。
あらためて極域で日本国内の常識が通じないことを実感しました。
ヘリの窓も凍ってたし・・・
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by s_space_s | 2008-01-05 03:47 | 南極 | Trackback | Comments(0)
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