blog版 がおろ亭

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2008年 06月 08日

エンデュアランス号漂流記

越冬に入ってから、映画ばかり観ていて、読書をしていませんでした。
やはり、受身の刺激だけではバカになりそうなので、日本から持ってきたこの本に手をつけてみました。

出発前の会議などで、この本は参考図書に挙がっていて、本当はこういう記録をたくさん読んで事前にイメージを膨らませておくほうがよかったのだけれど、わしはどうも登山も含め誰かの冒険の記録を読むのに億劫な性質なのです。

読み出せば面白くて読んでしまうのですが、手にとるのが面倒な気がする。
どっちかいうと、小説、それも外国小説など自分の生活しているのとは違う世界の話に入り込んで読書するほうが楽しい。
登山や冒険の記録を読むという行為は、わしにとって何かを学ぶということが先に来てしまって、純粋にストーリーを楽しめないような気がするのです。

けど、このシャクルトン船長の記録はすごく面白くて先がどうなるか、どうなるかと思って一気に読んでしまいました。
装備が今とは全然違って、比べ物にならない苦労があったわけですが、わしも南極に来て海氷や氷山、ブリザードなど身をもって知っているだけに、その苦労と船長や隊員たちの強さがよくわかりました。

どんな苦境に陥っても希望に向かって努力すること、少しのユーモアを忘れないこと。
これがこの本から学んだことでした。

あと、エレファント島に残された隊員の一人マクリンが懐かしがった「焼いたバタートーストにいり卵をのせたもの」を朝飯のとき試してみたら、たしかにいい味でした。
ほんとうに腹が減ったらこういうものを思い出すのかも。
わしなら、熱々の卵かけご飯といったところでしょうか。

中公文庫BIBLIO
アーネスト シャクルトン (著), 木村 義昌 (翻訳), 谷口 善也 (翻訳)
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by s_space_s | 2008-06-08 18:04 | 読書 | Trackback | Comments(0)
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