blog版 がおろ亭

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2008年 07月 11日

Hydraulic jump

- Oh might as well jump.Jump! -

ジャンプという言葉を聞くとつい、ヴァンヘイレンを思い浮かべてしまう古い人間です。
余談はさておき、今朝、朝食後に洗面所へ行く途中、宙空のS隊員が、
「今、ハイドローリックジャンプという面白い現象が起きてますよ。」
と教えてくれたので、2階の食堂へ行って窓から大陸方面を見ると、雲のような煙のようなものが、大陸の斜面の上に舞い上がっていました。
e0064783_17175986.jpg

このハイドローリックジャンプという現象は、「冷たく密度の高いカタバ風が南極大陸を降りてきて、沿岸付近で水が跳ねるようにジャンプすること」だそうで、流体力学の術語のようです。
南極の気象の本によると、この現象が起きるため、大陸からほんの4kmほどしか離れていない昭和基地には大陸のカタバ風の影響がほとんどないのだそうです。
海岸に降りてきたとたんに上空に舞い上がってしまうのですね。
参考:子供の科学
上記の資料では昭和基地の北東の卓越風はカタバ風の影響とコメントがありますが、昭和基地あたりの風の強弱の差が激しいことなどを考えると、カタバ風ではなく大陸沿岸を周回している風の影響と考えたほうがいいような気がします。
気象専門の方、教えてください。

今朝は朝焼けの空に、ジャンプした雲の影がよく映って、印象的な眺めでした。
明るい時期だとこれほどはっきり見えないようです。
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by s_space_s | 2008-07-11 17:18 | 南極 | Trackback | Comments(5)
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Commented by へっくん at 2008-07-11 20:53 x
毎回 普段見られない写真を見せてもらえるので
家族で楽しみにしています。オーロラだけじゃないんですね。
ところでオーロラを見ると人生観が変わるってほんとですかねぇ。
Commented by Repu at 2008-07-11 22:41 x
地学の授業のネタを、いつもありがとうございます。
カタバ風、高校地学の教科書にはでてきませんが、勝手な好みで自分の授業では取り上げています。
でもこのハイドローリックジャンプというのは知りませんでした。
「ジャンプした雲の影が良く映って」
いいなぁ、実物を見てみたいです!
でもメカニズムは分かりません‥‥(ぜひ私も知りたいです)
Commented by ワルテル at 2008-07-12 00:59 x
カタバ風とか、さっぱり知らないことば満載ですが、とっておきのスペクタクルですね。
まったく関係ありませんが、雪崩救助訓練の一環として埋没体験で10分近く深さ1mほどのところに埋められたことがありました。今みたいにホースをさしておくとか、雪洞状の穴に閉じこめて、雪の圧力がかからないようにするというような配慮はなく、リアルに踏み固められ、どんどん雪が締まって呼吸のために胸がふくらむすき間さえ不十分になっていくので、掘り出してもらえるとはわかっていても、気が狂いそうなほど恐ろしかったです。人生観かわりました。はい、しつれいしました。
Commented by hee3hee3 at 2008-07-12 03:51
いちおう専門家です。
がおろさんの書いたとおり、昭和基地の卓越風は北東風ですが、これは低気圧の影響です。
大陸の周りを循環する西風に乗って、昭和基地の北を低気圧が次々と訪れる、その時北東の風が吹き荒れるわけです。
ちなみに、南半球では低気圧は時計回りの循環です。
それにしても、今朝のハイドローリックジャンプは美しかったですね。
Commented by s_space_s at 2008-07-12 05:33
heeさん
解説ありがとうございます。&当直お疲れさん。
昼にテレマーク行ってきましたがすごく気持ちよかったですよ。
ネスオイアには板持っていきますか?いい斜面あるかな?

ワルテルどん
わしも埋められたけど、2人ペアで頭のところは雪洞みたいに空間があったので比較的楽でした。
けど、体は一寸も動かすことができず、雪崩に埋まったらこうやって死ぬのかと実感しました。
ほんとに怖い体験でした。

Repuさま
Might as well jump!

へっくん
科学に疎いので、自分が不思議と思ったこと(基地の中にいてはなかなかないのですが)を素朴に書いているだけです。
こんなことでも子供さんたちが南極に興味を持っていただけるなら、嬉しいことです。


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