2008年 10月 20日

みずほ旅行支援隊(復路)

10月17日から20日まで、2週間の内陸旅行を終えてS16に帰って来る、みずほ旅行隊8名を迎えに、内陸拠点S16まで行ってきました。
メンバーはカリスマYチーフほか4名。わしは装備と食料、調理を担当しました。
あと安全管理とナビゲーションはいつものFAの仕事です。

1日目は海氷上をとっつき岬までSM40、4台で走り、そこで大型雪上車SM100、2台に乗り換えて、大陸の坂を登り、S16に向かいました。

とっつき岬の上陸地点にあるプレッシャーリッジの割れ目は見かけは10cmほどしか開いていませんでしたが、Yチーフがゾンデ棒で水面下を調べたら、足元にはほとんど氷厚がなく、スノーブリッジのようになっていてぞっとしました。
厚い道板を敷いて通過しました。
とっつき岬までは昭和基地から15.7km。

とっつき岬では、ウエッデルアザラシの赤ちゃんに会うことができました。
出産したばかりなのか、周りの海氷上は胎盤や出血で汚れていました。
赤ちゃんはぬいぐるみみたいでかわいかったけど、お母さんが神経質になっていたので、すぐ雪上車に戻りました。
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中型雪上車SM40
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とっつき岬でわしも整備を手伝ったSM100
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とっつきからS16までは17.5km。
雪上車や橇がたくさんデポしてありますが、半分またはほとんど雪に埋まってるものも多い・・・。

夕焼けがきれいでした。
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2日目は、S17の飛行場にデポしてある、ジェット燃料橇の引出し作業。
例によって、硬い雪を掘るのはきつい作業です。
4橇引き出し、昭和基地から引張って行った2橇を追加して、ガソリンスタンド完成。
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時間があったので、近くのジャッキアップ小屋(上の写真の後ろにも写っている)の点検に行きました。
現在は使われていませんが、ここは飛行場の管制塔や食堂として使われていた施設です。
地平線上にぽつんと立っている姿は、どこかSF的です。
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ここには外国隊のメンバーが滞在していたこともあり、食事時間が英語で張り紙してあったりします。
食堂には数年前の物と思われる食材が時間が止まったようにそのまま置いてありました。

ジャッキアップ小屋付近から見るガスステーション。
その向こうが滑走路ですが、どこも同じに見えます。
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みずほ旅行隊は1日早く、2日目の夜19時ごろS16に入りました。
8人のメンバーはあまり変わっていないように見えました。
それぞれ夕食は別で食べましたが、夕食後一緒にシャンペンで乾杯しました。

Kシェフに倉庫に眠っていた缶の日本酒を1ケースもらって来たので毎晩、酒がすすみます。
かっぱっぱーるんぱっぱー
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3日目は、みずほ旅行隊の基地帰還準備の支援。
装備、廃棄物の整理など。
わしは橇のデポを担当。
お昼前に片付いたので、とっつき岬まで下り、そこで1泊することになりました。
小雪がちらついていました。
今日も、かっぱっぱーるんぱっぱー。

4日目は、SM100からSM40にすべて装備を積み替え、午後から天気が悪くなる予報が出ていたので早めに出発しました。
SM40の運転は支援隊がやることになっていたのですが、みずほ旅行隊車両担当のF隊員だけは本人の希望で基地まで運転して帰りました。
その心意気に脱帽。
曇りで雪の凸凹が見にくく走りにくかったですが、昭和基地に10時半ごろ着きました。

午後から、みずほ旅行隊と支援隊の装備の片づけや廃棄物の処理を行いました。
みずほ隊のビールの空缶、ワインなどの空瓶の多さにびっくりしました。
4日間、わしも美味いもの食べて酒もたっぷり飲んだので体重計に乗ってまたびっくり。
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by s_space_s | 2008-10-20 23:02 | 南極 | Trackback | Comments(5)
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Commented by ワルテル at 2008-10-21 20:24 x
おかえりなさい。がおろさんもトリップだったのね!
もう白夜が近いのかー。ついこのあいだ極夜だった気がするんだけど、あっという間ですねー。あと四ヶ月かー。しみじみ(なんでわしが???)
Commented by バタ子 at 2008-10-22 09:29 x
こんにちわ 春日井のバタ子です。
わかるかな~?あのヌボーッと背の高い者です。

アザラシの出産直後の写真 
赤ちゃんを隠している母親の姿 感動的です。
今まで野外活動の写真をたくさん見せてもらっていましたが、
雪と氷の世界だから、白色ばっかりですよね。
でも、今回のような血の色というのは珍しいんじゃないでしょうか?
Commented by gaoro at 2008-10-22 14:28 x
ワルテルどん
白夜は11月21日からです。
今日は日の出が3時51分、日の入りが20時25分です。
日が沈んでも地平線に近い所を回っているので、真っ暗にはなりません。

バタ子さん、お久しぶり~。
やはり子を持つ母親の気持ちが分かるんですね。
11月になるとアデリーペンギンの産卵の季節になります。
調査に何回も出かけるので、写真が撮れたらまた見てください。
Commented by haru-ss at 2008-10-24 23:18
こんばんは!この所日本では周産期医療の問題が色々と取り上げられています.極地でも無事に産まれ育つ命があると思うと感慨深いですね.更にがおろさんをその地に運んだしらせは引き取り先が無く,解体が決定したそうです.残念な話ばかりでごめんなさいね.
ワルテル師では有りませんが,時の経つのが早いですよ,もうすぐ冬ですからね,なんだか知らないが既に我が家はクリスマスツリーが登場しました.ハロウィン過ぎてからにしてほしいな〜
Commented by s_space_s at 2008-10-26 01:09
赤ちゃんが生まれてくるときは母子ともにとても困難で危険を伴うときなんですね。
飛騨の産婦人科テレマーカーS先生にもお話を聞いたことがありますが、医師不足がかなり深刻な状態だそうです。
個人的な頑張りだけでは解決できない問題だと思います。

こちらはどんどん春に向かってます。
北からペンギンが集団移動しています。
ペンギンセンサスのルート工作では目的地が同じなので、抜きつ抜かれつしながら作業しています。
移動するときは匍匐前進(けっこう早い)ですが、好奇心があるのかすぐ近くまで来て立ちあがってこっちを見て、また匍匐前進。
可愛いです。


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