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2008年 02月 27日

All Along The Watchtower

2月25日、電離層のN隊員のサポートで30mの鉄塔に登りました。
一応確保はしてもらったのですが、非常に恐ろしかったです。
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N隊員が豆粒のように見えます。
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しがみついているわし。
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けど、てっぺんから見る景色は最高でした。
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最近、夜空が暗くなってきました。
ここではオリオン座が逆立ちして見えます。
オーロラも2回出たそうです(わしはまだ見てない)。

第1居住棟の窓から月を見る。
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by s_space_s | 2008-02-27 06:04 | 南極 | Trackback | Comments(2)
2008年 02月 25日

島内散歩(2回目)

休日の朝は11時からブランチ。いつも麺が出ます。
今朝は肉うどんと海鮮丼でおなかいっぱい。
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前回の島内散歩は1月の上旬、仕事が終わって夜の9時頃、白夜を利用して出かけました。
今はもう日に日に夜が長くなって、晴れていても氷点下の日が多くなってきています。
日曜日の午後、みんなで島内散歩に出かけました。

1ヶ月半経つと海氷の状態も、海岸の残雪もすごく変化していて、季節の変化を感じました。
東オングル島はもう秋なのさ~♪(RCの「甲州街道はもう秋なのさ」のメロディーで)
中の瀬戸の流氷も流れてしまい、用水のようになっていました。

先日のブリで島内の各湖は全面結氷。
氷渡りをして遊びました。
スケートもできそうです。
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湖ではないけど、氷った河で遊ぶシーンが印象的だったのが映画「エターナル・サンシャイン」。
しらせでの船上生活で観た映画のなかでいちばん好きなのがこの映画でした。
わしの記憶は薄れていくばっかりだけれど、もしかみさんと出会ったころに戻れたらどんな感じだろう。

中原中也の詩「吹く風を心の友と」から
・・・・・
滲むように、日が暮れても空のどこかに
あの日の昼のままに
あの時が、あの時の物音が経過しつつあるやうに思はれる

それが何処か?― とにかく僕に其処へゆけたらなあ・・・・・・
心一杯に懺悔して、
恕(ゆる)されたといふ気持ちの中に、再び生きて、
僕は努力家にならうと思ふんだ―
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by s_space_s | 2008-02-25 18:49 | 南極 | Trackback | Comments(0)
2008年 02月 24日

めしの話題

昨日は2月生まれの隊員のお誕生会があって、おいしいものをたくさんいただきました。
毎日、毎食めしがうまいので、食べたいだけ食べていたら食べすぎになってしまいます。
特においしかったのは、ナバラン(羊の煮込み)と生ハム。漬物みたいな匂いのチーズ。
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ビール係が醸造した南極地ビールもうまかった。
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今日は休日日課で朝飯がないので、食堂へ行ってコーヒーを煎れて、ドーナツとオレンジジュース、コーンフレークを食べました。
ちょっと足りなかったので、炊き上がったばかりのご飯に「マイごはんですよ」を載せて食べたらこれも旨かった(お代わりしたいの我慢)。
なにを食べても同じように旨いというのは、基本的にグルメじゃないんですね。

1人1瓶配給されている「ごはんですよ」
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越冬に入ってから、ご飯用のお茶碗があるのに、よくお椀を使ってしまいます。
それでみんなに笑われているのですが、昨日などは、直前に「今日は絶対お椀は使わんとこう。」と思っていたのに、気が付くとお椀にご飯を盛っていました。
これをやらかすときはいつも決まった人物が近くにいるらしいので、なにか変な電波でも出してるのかしらん(と他人のせいにする)。
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by s_space_s | 2008-02-24 13:53 | 南極 | Trackback | Comments(1)
2008年 02月 23日

初ぶり

2月17日こんどはほんとうにブリザードがやってきました。
前回のブリもどき
昭和基地のブリザード基準によるとB級になります。
最大瞬間風速は32.2m/sでした。
当然、外出制限令が発令され部屋の窓から吹雪の景色を見ていました。
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(昭和基地ブリザード対策指針より)
C級が視程1km未満、風速10m/s超、継続時間6時間超
B級が視程1km未満、風速15m/s超、継続時間12時間超
A級が視程100m未満、風速25m/s超、継続時間6時間超

昨日、見晴らし岩方面の高架配管の改修作業のため組んだ足場の解体に行ったところ、番線で縛った足場板が風下側だけ50mぐらいにわたってすべて吹き飛ばされていたのに驚きました。

今日は、一人で道路標識のため置いてあるドラム缶と旗竿の補修に行きました。
重い石を載せてあるドラム缶が幾つも転がり、旗竿も折れているのがたくさんありました。
気温は最高でも氷点下。大陸から吹く風は冷たく、作業をしていると手が痺れてきます。
鼻水を垂らしながら基地に戻り、暖かい夕飯を食べてやっと体が温まりました。
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by s_space_s | 2008-02-23 01:37 | 南極 | Trackback | Comments(5)
2008年 02月 22日

ワルテルどんのリクエストにお答えして

(ワルテルどん)
下から二番目の写真にPOOHさんの後ろ姿があるのが気になります。はちみつ管理係かなんかでしょか?

(わし)
はちみつ舐め係です。
あと、謎の女子高生とかイラン過激派の戦士、郵便局のおじさんもいました。
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なんか悪夢を見ているような・・・
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by s_space_s | 2008-02-22 02:06 | あほばなし | Trackback | Comments(0)
2008年 02月 20日

とうとうわしらだけの世界に・・・

2月1日に越冬交代をしたのは既に書きましたが、2月15日に昭和基地に残っていた夏隊員がヘリで「しらせ」に戻り、東オングル島の近くに停泊していた「しらせ」が離岸し帰路につきました。
「しらせ」は今回で退役。もう昭和基地に来ることはありません。

越冬隊29名は見晴らし岩で見送りをしました。
旅立ちの朝は気温-8度のきりっとした快晴の朝。

夏隊の皆さん、48次隊の皆さん、「しらせ」乗組員の皆さん大変お世話になりありがとうございました。
感謝をこめてアドバルーンを上げました。
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虫取り網を持ち出した隊員がいました。
その心は「帰さないぞ~!」ということでしたが・・・
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ヘリを捕まえてしまいました。
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冗談はさておき、この段階で、昭和基地には我々29名だけなりました。
けど、まだ数日間は航行中の「しらせ」の支援があてにできたのです。

本日2月20日、我々越冬隊は、今後一切の昭和基地の事態に対して自らの責任で対応すると宣言するセレモニー「越冬成立式」を誰も見守る人もない昭和基地19広場で行いました。

越冬隊長は隊員28名の担当と氏名をそらで読み上げます。
各隊員は越冬する意思表示として「はい!」と隊長の目を見ながら応えていました。
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by s_space_s | 2008-02-20 23:48 | 南極 | Trackback | Comments(1)
2008年 02月 19日

スカルブスネスきざはし浜

ラング行きから1日おいて2月12日~13日、もう少し南方の露岩スカルブスネス「きざはし浜」へ行ってきました。

ここも「きざはし浜」にある小屋の小屋じまいと周囲の状況確認に行きました。
リーダーである南極10回目の主、K先生のおかげで積極的に野外に出させていただいたので、思う存分活動できました。
ここで印象に残ったのは、鳥の巣湾入り口の岬にあるアデリーペンギンのルッカリー(営巣地)と「すりばち山」登山です。

「きざはし浜」は、もし暖かい土地にあったら1級のリゾート地になると思われるほど景色と雰囲気がいいビーチです。
小屋はラングの雪鳥小屋と同じような構成ですが、比較的新しいのでより快適です。
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近くには、クライマーなら涎を垂らしそうな壁がいくつもあります。
これはすぐ近くの横縞山の下部岩壁
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鳥の巣湾のルッカリーは雛が7羽しかいなくて、それも観察に行くたびに数が減っているようです。(2週間ぐらい前には9羽いたらしい)
親鳥は餌を採りに行っているのか留守で、固まった雛のすぐ傍には弱った雛を狙うトウゾクカモメが隙をうかがっていました。
そのうち全滅してしまうルッカリーなのかもしれません。
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「すりばち山」258mは海面より湖面が低い湖「すりばち池」-32mのすぐ傍にある山です。
三方はかなり傾斜の強い岩壁。南尾根は傾斜はそれほどないもののスラブ状で、ルートミスは命取りになる、登って面白い山です。
すりばち池の水は海水よりも塩分濃度が高く、なめると非常にしょっぱいです。
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昔は海だったのか、かなり海から離れているのにアザラシのミイラがありました。
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登ってきた尾根を振り返る。向こうは南極大陸。
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頂上は360度遮るもののない絶景です。その眺めにしばし我を忘れました。
シェッゲの大岩壁も低く見えます
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裏はこんな壁
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2日目は、小屋の大掃除の合間にビーチを散策しました。
白い砂浜が続いていて、ガーネットの粒からできたピンクの砂がアクセントになっています。
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舟底峠から見る舟底池とシェッゲ
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こんなとこなら何ヶ月でも滞在したいと思いました。
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by s_space_s | 2008-02-19 03:11 | 南極 | Trackback | Comments(2)
2008年 02月 17日

ラングホブデ雪鳥沢小屋

2月9日、10日で昭和基地から少し南にある沿岸の露岩、雪鳥沢の小屋に行ってきました。
小屋じまいと越冬明けに氷上を雪上車で来るための状況確認が目的です。

小屋にはベッド4人分、寝具10人分、ファンヒーター、電子レンジなどもあり快適です。
過去には6ヶ月ほど滞在して観測したパーティーもありました。
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小屋の北側の雪鳥沢は特別保護地区になっており現在は入れません。
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小屋のチェックや発電機の給油などしてからみんなですぐ北のコンブラン山189mに登りました。
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スラブ状の岩山ですが傾斜の緩いところにルートを取れば歩きやすい。
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頂上に着くと強風で飛ばされそうでした。
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向こうにはハムナ氷瀑の絶景が
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下降は反対側のやつで沢にルートを取る。
こんな面白い岩発見。お雛さまの菱餅みたい。
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沢の水は薄く氷っている。
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氷はとても透き通っていてガラスみたい。
こんなことして遊びました。
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上流は氷河湖になっていて、雪のダムが壊れて水が流れ出したと思われる穴が開いています。
こちらのサイトにに詳しい解説があります。
両岸の岩場にも目を奪われます。
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こちらの谷にも雪鳥の生息地があり、雛を見ることができました。
これは、るすのす。岩の下に巣を作ります。
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なおも氷った谷を下る。
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下部に氷の廊下がある。
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その下には広い淵が
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黒部の赤木沢を思わせるナメの連続でおしまい
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翌日は晴れました。
マウントコンブラン
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ラングホブデ北部の長頭山が美しい
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2日間の滞在でしたが、周囲にいろんな面白いものがあるこの小屋が気に入りました。
海が氷ったら雪上車で海を渡って来ます。
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by s_space_s | 2008-02-17 14:02 | 南極 | Trackback | Comments(3)
2008年 02月 10日

朝ごはん

今日は越冬に入っての最初の休日日課。
わしは今朝の便でラングホブデの露岩域調査のベースとなる雪鳥小屋から帰り、のんびりしています。
ここはすごく楽しいところだったのですが、その話はまた後ほど。

外は低気圧の影響で久々の雪が降っています。

居住棟に入って変わったことと言えば、まず、個室になったことと、食事がしらせ支援の調理から越冬隊調理担当のSシェフとAシェフによる料理になったことでしょう。
昼食も夕食もレストラン、それも評判の店で食べる食事と変わりません。
毎回、楽しみです。

朝はそれほど手のこんだものはないですが、隊員のなかで人気なのが、毎回出る焼き立てのパン2種類。
コーヒーメーカーで煎れたてのコーヒーに牛乳をたっぷり入れ、いただくパンで今日も1日頑張れる気がします。
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食堂の窓から見える見晴らし岩沖のしらせ。その向こうは大陸。(2月5日撮影)
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by s_space_s | 2008-02-10 18:31 | 南極 | Trackback | Comments(3)
2008年 02月 08日

アフターディナーボルダリング

今回の南極観測隊の目玉プロジェクトの一つ(もう一つはセールロンダーネ山地調査)が、日本スウェーデン大陸トラバースプロジェクト。
ドーム富士基地よりさらに内陸の4000mを超える氷床上で会合したスウェーデン隊から研究者2名が日本隊と一緒に昭和基地に戻ってきました。

そのうちの一人がトヴェさん。天然ぽく見えるイヴァさん(失礼)に比べ学者風で一見とっつきにくそうに見えた彼ですが、バー「中宿ブルー(仮)」で飲んで話してみるとなかなか気さくな人。テレマーク本場のスキー談義に花が咲きました。クライミングもオールラウンドにやるようで、オングル島内にあるボルダーの話をしたら行きたそうな様子。次の日の夕食後に一緒に行くことにしました。

その日はA隊員から下水処理水槽への配管グリストラップの清掃という重要な任務を仰せつかっていたので、時間があまりなく、近くの「塾長ボルダー」にボルダリングマットを担いで行きました。
短い時間でしたが、2人であれこれ課題を出し合い、楽しむことができました。
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登ったどー!
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わしもたいしたクライマーではないけど、クライミングを楽しむのに国境もグレードも関係ないことが証明されました。
トヴぇさんが帰り道に被っていたキャップをくれました。
「これ見たらおれを思い出せるだろ。」
KEBNEKAISEのロゴはスウェーデンの最高峰でキングオブマウンテンという意味だそうです。
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彼は、翌朝早くヘリで昭和基地を出発し、S17から飛行機で帰国の途につきました。

11月から一緒に活動してきたオーロラオーストラリスのアイスパイロット、ジェリーさんも一緒に帰ってしまいました。(彼には来年迎えに来てもらう約束です。)
これからしらせ離岸にかけて昭和基地もだんだん寂しくなります。
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by s_space_s | 2008-02-08 04:38 | 南極 | Trackback | Comments(5)