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2009年 01月 27日

なごり雪

というには、激しすぎるブリが昭和基地を襲い、今日、早期組でピックアップ予定だった7名は足止めを食ってしまいました。

ヘリポートへ行く道にもドリフトが付いて、除雪しないと走れないようです。
昨夜は外出注意令が出て、いつもは夏宿で食事をするAAのスタッフも管理棟の食堂で朝飯を食べていました。
最大瞬間風速は40m/sを超えました。
みんな強風でヘリがダメージを受けていないか心配そうでした。
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設営事務室と部屋の荷物はまとめて、フライトが可能になり次第出ることになっているので、なにもすることがなく、ぼけーっとしています。
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設営事務室の天井からは雨漏りしてるし、今日清掃予定だった130kl水槽にも雪が積もって、融けるまでできません。
49次、50次の引き継ぎを兼ねた最後の消火訓練もできそうにありません。
暫く雪が続きそうなので、ただでさえ短かった50次の夏作業期間がさらに短くなってしまいました。
このブリの影響はかなり大きそうです。

自分としては、昭和基地に少しでも長くいられるのは悪くはないのですが、50次の越冬開始が厳しいものになるのが心配です。
それから、晴れた大陸の景色をもう一回見ておきたかった。
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by s_space_s | 2009-01-27 16:06 | 南極 | Trackback | Comments(4)
2009年 01月 25日

AAヘリコプター搭乗

50次のFA、Hさんへの内陸拠点S16までのルートの引き継ぎのため、初めてオーロラ・オーストラリス(AA)のヘリコプター(正確には船とは別会社らしい)に乗って大陸へ行ってきました。

しらせのヘリが軍隊式ならこちらは民間航空会社のサービスという感じで、その違いが面白かった。
どちらも安全に人員を運ぶということは根底にあるのだけれども、国民性や組織の違いから利用するほうにしてみればかなり勝手が違いました。

それでは皆さんと一緒に空の旅に出かけましょう。
私がパイロットのイーグルです。てか~(古すぎて分からんでしょう)。
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これはCヘリポートの燃料給油のときにエンジニアのピーターさんがコックピットに乗せてくれたときの写真です。
よく見るとこのシートカバーってベストじゃないの?

装備は手で持ち上げた感じで重量を計ります。
予めこちらでも計っているので、あまり検討はずれな場合はちゃちゃをを入れます。
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前日に基地でDVDを見ながら上級パイロットの1時間ほどのブリーフィングがあり、搭乗直前にも地上サポートスタッフから10分ほどの安全トークがありました。

荷物はすべて地上サポートスタッフが積み込んでくれ、乗客はちゃんと指示されたシートに座りすぐシートベルトを締めます。
乗客は8人まで。
貨物と合わせて700kgまでの制限があります。

しらせのヘリでは、貨物も人員も同じカーゴに入り、荷物の上に座ったり、中で立って前に行ったり左右の窓際に行ったり、うろうろできました。
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しばらく慣らし運転をしてからふわっと浮き上がりました。
結局50分遅れの出発になりました。
しらせのときのようにフライトスケジュールも出ないし、状況によってランディングポイントやピックアップ時間もよく言えば臨機応変です。

いつも給油しているCヘリポートの燃料コンテナーが小さくなっていきます。
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大陸沿岸の海氷の眺めが素晴らしい。
左の小さな露岩のあるところが以前テレマークツアーで上陸したポイントです。
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こちらが、ほんとうの上級パイロットDAVEさん。
廊下で会うといつも日本語で挨拶してくれる、気さくな人です。
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とっつき岬には15分ほどで到着。
地上サポートスタッフが2名ずつエスコートして降ろします。
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とっつき岬にデポしてあった大型雪上車3台を立ち上げ、S16に上がりました。
今年は雪が多く裸氷の部分がほとんどありませんでした。
また、強いブリザードのため沿岸に近いポイントの旗竿はほとんど吹き飛ばされていて、ナビが難しかったです。
3時間ほど走り、S16に着きました。
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各担当で必要な作業、引き継ぎを行い、18時にピックアップ。
このときは時間ぴったりに飛んできました。
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帰りも荷物は地上スタッフが積み込みます。
地上スタッフの一人レイチェルさんは基地でもトレーニングを欠かさないタフな女性です。
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帰りは後ろの席に座りました。
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雪上車が小さくなっていく。
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隣に地上スタッフのポールさん。
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帰りはS16からとっつき岬までルート上を飛んでもらいルートの状況を確認しました。
ルートを少し離れると大きなクレバスが幾つもあり、うまいところにルートがとってあることに感心しました。
昨年、大陸から流れ出した氷山群(手前)と昭和基地を遠くに望む。
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ジオラマのような昭和基地の全景
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Aヘリポートに着くと、K師匠とG隊員がトラックで迎えに来てくれていました。
装備を積み込み、荷台に乗って基地に帰りました。
途中、これで全て終わったと思ったら少し熱いものがこみ上げてきました。

その夜は、珍しく酒を飲まず寝ました。
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by s_space_s | 2009-01-25 04:45 | 南極 | Trackback | Comments(5)
2009年 01月 20日

私のお気に入り

もうすぐオーロラオーストラリスで帰国の途に就きます。
船上ではブログの更新ができません。
出国してから、かなり食わず嫌いしながら映画を観てきましたが、その中で特に気に入った映画を書きとめてみます。

【洋画】
 1位 ライト・スタッフ
 2位 エターナル・サンシャイン
 3位 ガタカ
 4位 マシニスト
 5位 恋愛小説家
 6位 ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ
 7位 ロック・ユー
 8位 パーフェクト・ワールド
 9位 ビートル・ジュース
10位 16ブロック

【邦画】
夏至物語
野獣死すべし
亀は意外と速く泳ぐ
砂の器
竜馬暗殺

皆さん、この中で観たことあるやつありますか?
観たことあったら感想聞かせてください。

その他、最近観た映画
★助太刀屋助六
黒沢映画の「用心棒」みたいな感じ。最後はわしも騙された。
2001年、日本映画、監督・脚本:岡本喜八

★キャッチミー・イフ・ユー・キャン
娯楽作品として楽しめる映画だった。詐欺師の話だが、本当の悪人ではないような気がするので、ハッピーエンドになってよかったと思った。
2002年、アメリカ映画、スティーヴン・スピルバーグ監督

★東京ゾンビ
何も考えず観れる映画で悪くなかった。柔術って静かでしみじみする格闘技ですね。
2005年、日本映画、佐藤佐吉監督、花くまゆうさく原作
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by s_space_s | 2009-01-20 15:30 | 映画 | Trackback | Comments(2)
2009年 01月 19日

牛乳とバナナ

50次隊が持ってきてくれた色んな食材のなかで、すごく美味しく感じたのは牛乳です。
49次が持ってきた牛乳は越冬中盤で分離が進み、飲めないことはないけど、不味かった。
牛乳ってこんなに滑らかなものだったんですね。
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それから、50次隊のご厚意でバナナも食べました。
こちらは皮が厚く、硬いバナナでした。
けど久しぶりに食べて感激。
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高級食材よりも普通のものが普通に食べられることの有難さを知りました。
安あがりな男です。
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by s_space_s | 2009-01-19 19:32 | 南極 | Trackback | Comments(0)
2009年 01月 17日

West ongle island Naka-no-seto Boulder

Woke up this mornin'
with an awful achin' head.
Woke up this mornin'
with an awful achin' head.
My new man left me.
I'm just a bloom in an empty bed.

"Empty Bed Blues"


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I wanted go to this boulder.....
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by s_space_s | 2009-01-17 01:53 | クライミング | Trackback | Comments(4)
2009年 01月 14日

風邪?

なんか寒気がする。
鼻もむずむず。
心当たりはあるのだが・・・。

な~んでか?
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by s_space_s | 2009-01-14 16:58 | 日常 | Trackback | Comments(3)
2009年 01月 08日

死について考える

タイトルをご覧になって少し驚かれた方もみえると思います。
実はそんなに大したことではなくて、ジャズピアニストのセロニアス・モンクのことをネットで調べていたら、こんなサイトがあったのでご紹介したいと思っただけです。

訃報ドットコム/死についてのエピグラフ

普段は忘れていることですが、生を見直すためにも、たまに意識してみることも意味があると思います。

Memento mori
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by s_space_s | 2009-01-08 00:48 | 日常 | Trackback | Comments(2)
2009年 01月 06日

豆島遠足

1月2日の半日休日(午後から仕事始め)を利用して機械G隊員と豆島へ行ってきました。
ペンギンセンサスのときはまだ抱卵の段階でしたが、今回は孵った雛を見ることができました。

早起きして6時10分に出発。
中の瀬戸、西オングルを経由して1時間半ほどで豆島へ渡りました。
豆島へ渡るところの海氷はまだ大丈夫でした。
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ルッカリーは思ったより静かな感じ。
見たかった雛が2羽います。
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この巣には1羽の大きい雛。
栄養状態が違うのか、孵った時期の違いなのか、雛の大きさにばらつきがありました。
親のくちばしをつんつんして催促すると・・・
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餌がもらえます。
ペンギンミルクというそうです。
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ほとんど大きくならないで死んでいる雛も多い。
繁殖に失敗した巣のペンギンはもうどこかへ行ってしまいました。
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ルッカリーの前には海氷が融けたプールがたくさんありました。
海中まで潜って餌をとれるのかはわかりませんが、数羽のペンギンが跳びこんで泳いでいました。
アデリーペンギンが泳ぐのを初めて見ました。
さすがペンギン、すごく早くて見直しました。
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豆島のルッカリー観察後、西オングル島を横断して、第1次隊が上陸したポイントである昭和平へ行ってみました。
途中、「ざくろ石丘陵」というところを通ります。ざくろ石とはガーネットのことです。
こんな感じで岩に入っています。
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第48次隊が設置した看板です。
面積としては西オングル島のほうが広く、上陸後すぐここに基地を作ろうという意見もあったらしいのですが、将来的なことを考えて周囲を調査し、現在の東オングル島に基地を作ることにした先人の先見性に感心します。
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昭和平から対岸の貝の浜へ渡ろうとしましたが、貝の浜側は海氷の融解が進んでいて、パドルだらけ。
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危険なので西オングルへ引き返し、遠回りして陸上を歩き、中の瀬戸経由で昭和基地に戻りました。
昼食に遅れると風当たりが強いので必死で歩いて、基地に入ったとたん、昼食のサイレンが鳴りました。
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by s_space_s | 2009-01-06 04:33 | 南極 | Trackback | Comments(4)
2009年 01月 04日

初滑り&滑り納め

元旦のお昼はおせち料理です
樽酒飲んでいい気分
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酔いが醒めた午後3時
Tドク誘って初滑り
まだ海氷まで滑れます
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けど、雪は腐れ雪
ターンする度、つんのめる
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南極スキーは今日限り
帰国の荷造り始めなきゃ
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by s_space_s | 2009-01-04 05:32 | テレマーク | Trackback | Comments(2)
2009年 01月 03日

ライト・スタッフ

これは男の映画だ。
女(普通の)には理解できない(と思う)。
理解できない男もいるとは思うが・・・。

どっちでもいいけど、これを好きな人ならわしも好きになれる。
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サム・シェパードがかっこ良すぎ。
けど、最後のトライが何を意図していたのかよくわからなかった。
(2回目観て高度記録に挑戦していたことがわかった。)

この人が「パリ・テキサス」「アメリカ、家族のいる風景」などでヴェンダースと組んでいるのは、初めて知った。
ほんとに、西部劇のカウボーイの雰囲気を出せる役者だと思う。

ビル・コンティの音楽もいかった。
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by s_space_s | 2009-01-03 05:29 | 映画 | Trackback | Comments(0)