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2014年 03月 31日

さようなら野麦学舎

NSネットで春と夏に長年お世話になった野麦学舎が3月いっぱいで閉鎖することになりました。
今回が最後の子供キャンプということで、土日だけでしたが、まだ雪がたくさん残る、野麦を訪れました。
野麦キャンプは毎回、4日から1週間という長いプログラムなので、平日に休みが取りにくいわしは、初めての参加です。

 阿多野郷集落手前から雪をかぶった乗鞍の雄姿が望まれました。
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野麦学舎に着くと、「幸福の黄色いハンカチ」を思い出させる黄色い旗が迎えてくれました。
この旗は野麦集落の世帯数を表しているのだそうです。
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今日のプログラムが始まる時間にはまだ早かったので、良さんの案内で学舎を見学させていただきました。
味のある階段を上がると…。
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ここだけ時間が止まったような、生徒のいない教室がそのままになっていました。
一体化した机と椅子は珍しい。
座ってみると小学生になった気分。
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元学校の先生だった良さんはこの場所が似合います。
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足踏み式オルガン。まだ音が出ました。
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今日のプログラム「野麦雪上オリンピック2014」
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参加選手はキャンプ参加者の3人(ちょっと寂しいですね。)とOGリーダーの二人。
2チームに分かれるとバランスが悪いので、わしも選手で参加することになりました。
まず、皆で聖火台を作りました。
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聖火ランナー第1走者は良さんです。
クロカンスキーで雪のグランドを一周します。
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みんな一周ずつ回ります。
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最終ランナーはキャンプ常連の「せいた」。
スキーのまま聖火台を登り、点火しました。
 
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選手宣誓はリーダーの「りな」
審判長はスーバーG「かじさん」
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「わさび」チームと「さびぬき」チームに分かれて競技開始です。
わしは「さびぬき」チームに入れてもらいました。

第3種目「バブルの塔」
4分間でどれだけ雪を高く積めるかという、単純だが奥が深い競技です。
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第4種目「スノーフラッグ」
ビーチフラッグの雪上版ですが、「かじさん」のセットするペットボトルの位置はひねってあります。
最終レースはさながらレスキューの埋没者探索の様相を呈しました。
結局、全員出動で探索することになり、運よく「さびぬき」チームが埋まっていたペットボトルを見つけました。
ここまでで「さびぬき」チームがわずかにリードです。
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最終競技は春の野麦キャンプの集大成、クロカンスキーのリレーです。
わしは最終ランナーでしたが、先行する「わさび」チームに追いつけず負け。

全ての種目が終了した後、審判長の「かじさん」から結果発表がありました。
奇しくも「かじさん」マジックで同得点となり引き分けとなりました。
「わさび」チームのキャプテン「わさび」は最後まで悔しがって、決勝ラウンド実施を申し出ていました。

野麦の館のおばちゃんが作ってくれる美味しくてボリュームたっぷりの昼食をいただいてから、のんびり休んだ後、午後のイグルー作りがスタート。
これも、青年の家のイグルー作りプログラムの講師も務める「かじさん」の指揮で作業が進みました。
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最後は脚立を使いました。
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中の様子
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入口のアーチを付けて完成。
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きれいな三角がふたつ
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夕食前、大人たちだけで散歩に出ました。
奥の熊野神社でモモンガ、カモシカ、キツネの落とし物を見かけました。

冬の間の野麦集落には2世帯しか住んでいないそうです。
1軒が区長さんの家、もう1軒が野麦学舎を管理していただいている「わたるさん」の家です。
「わたるさん」は消防団長でもあります。
春になれば、野麦学舎の校庭に上がっている旗の数だけ村の人たちが戻ってくるのでしょうか。
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夕食の後、隣の「野麦の館」で大人だけで野麦の思い出を語る会が開かれました。
「わたるさん」ご夫婦も出席され、古い写真を見ながら思い出話は尽きることがありませんでした。

真夜中に野麦学舎へ戻ってきて上機嫌で踊る良さんとわし
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広い講堂にわし一人で寝ました。
寝袋に入って、しばらく暗い講堂の天井を眺めていましたが、知らない間に眠ってしまった。


う~ん。眠い。
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起きてみると、外は雨。
そう言えば、夕べから降り出し雨の中イグルーにシートを掛けたのでした。
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今日は雨の日用プログラムで、天灯(スカイランタン)作りをしました。
まずは胴となる和紙にメッセージや絵を描きました。

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子供の発想って個性があって面白い。
ふなっしーだなっしー!
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まずひとつ完成
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和紙の天井を貼り付けるのが難しかったけど、皆で協力してもう一つも完成。
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夜になって雨が上がったら、校庭で揚げる予定でした。
底に十字に渡した針金に麻紐を巻き付け、灯油を浸して点火。
ランタンの中の空気が暖められ、その浮力で上昇します(するはずです)。

雨はますます強くなり、「アサG」がケーキを持って学舎に着く頃には、シートも飛ばされるほどの嵐になっていました。
「アサG」の顔を見て(ケーキを食べて)から、皆さんと野麦学舎にさよならしました。
野麦ではその後、吹雪になり、また冬景色に戻ってしまったようです。

そんな天気でスカイランタンは上がったのでしょうか?
良さんの報告



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by s_space_s | 2014-03-31 18:13 | 自然 | Trackback | Comments(0)
2014年 03月 28日

超回復ではないけれど・・・。

御嶽から2週間たって、右膝の腫れは、ほぼ引いて階段も降りられるようになりました。
2年前に半月板と靱帯を痛めてから、ちょっとした無理で膝が痛くなることが何回かありました。
根本的に治すには手術するしかないらしい。
スポーツ選手でもないので、今更、長期のリハビリなどをする気もありません。

だましだまし膝とつき合っているうちに、今回の腫れや痛みがどのぐらいで治ってくるのか分かるようになってきました。
痛くて曲げることもできなかった膝が徐々に動くようになるのを、自分の体ながらある感動をもって観察しています。
風邪や捻挫みたいに命に関わる病気・怪我でないなら、たまに不自由な体になるのは自分の生命力を再認識するには興味深い機会のような気がします。

筋肉の場合なら回復の後の超回復に期待することも出来ます。
膝の怪我では、良くて元の機能に近いところまで、歳をとればだんだん回復する早さは遅くなり、元にも戻らなくなるのでしょう。
ほかにも、一生付き合わないといけない病気を幾つか抱えています。
深刻に考えるたちではないので、病気と怪我にぼちぼち付き合っていこうと、のんきに考えています。



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by s_space_s | 2014-03-28 17:25 | 日常 | Trackback | Comments(2)
2014年 03月 24日

Pygmalion

この連休は御嶽で痛めた膝を休めるため、家でず~っと本を読んでいました。
1913年にイギリスで初演されたバーナード・ショーの戯曲 'Pygmalion' のペーパーバック版です。
辞書を片手に3日間かかりました。

天才的音声学者のヒギンズはドヤ街でその日暮らしの花売り娘イライザと偶然知り合います。
イライザの英語はひどい下町訛りで、何を言っているのか、わしではよく分かりません。
イライザは花屋の店員の職を得るため、ヒギンズの話し方講座?を受けたいとヒギンズの研究所に押しかけます。
6ヶ月で社交界に出ても通用する話し方と作法を身につけさせるという賭をした、これまた音声学者であるピカリング大佐とヒギンズは、イライザの特訓を始めます。

もともと耳がよく、才能もあったイライザは見違えるようなレディになって、舞踏会で注目の的。
ところが毒舌家のヒギンズは褒めもしないし、嫌みばかりいいます。
このあたりにヒギンズの心の変化が現れているような気がするのですが、その機微を説明するのは難しい。
ピカリング大佐のほうは、イライザをレディとして尊重する態度が終始一貫しています。
読んでいる方は、ピカリングとくっつくのではないかと想像したりして。

ヒギンズの母の家で、イライザとヒギンズは最後の言い争いをします。
このやりとりは、「好きや。どこへも行くな。」って早よ言え!バーカ!と”やきもき”するほど上手く描かれています。
結局、イライザは若く金もない没落貴族の息子フレディといい仲になり、ヒギンズの家を飛び出してしまいます。

ここで舞台は終わりですが、この本には2年後にショーによって追加された続編が掲載されています。
この戯曲が原作になっている映画「マイ・フェア・レディ」ではイライザが帰ってくるようです。
この続編では、さてどうなったのか・・・。
わしとしては、ピカリング、フレディ、フレディの妹クララも含めた後日談がしみじみとして心に残りました。
続編は、戯曲の形式ではなく、かなり読みにくいです。
最初は編者による解説かと思いました。


ピグマリオンのイメージはギリシア神話が元になっています。
彫刻家のピグマリオンが、理想の女性ガラテアを彫刻し、その像に恋してしまうお話です。
下の写真はジャン=レオン・ジェロームが描いた「ピグマリオンとガラテア」です。
後ろからと前からのアングルがあって、よほどこのモチーフが気に入ったのでしょう。


Pygmalion and Galatee 1890
Jean-Léon Gérôme
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ジャン=レオン・ジェロームは19世紀後半のフランスの画家、彫刻家です。  
1872年「指し降ろされた親指」などスペクタキュラーな作品が興味深いです。
いくつかの作品はWEBでも鑑賞できます。


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by s_space_s | 2014-03-24 17:32 | 読書 | Trackback | Comments(0)
2014年 03月 17日

御嶽地獄ノ中尾根

【山域】御嶽
【場所】御嶽南面、地獄ノ中尾根
【日時】2014年3月15・16日
【コース】地獄ノ中尾根~継母のコル
【メンバー】いしはらさん、わし(岐阜テレマーク倶楽部)
【天気】1日目:晴れ、2日目:晴れのち吹雪
【タイム】(1日目)御嶽自然湖9:00 尾根末端11:00 H2150テントサイト13:30
     (2日目)テントサイト8:00 継母のコル10:30 テントサイト12:00 尾根末端13:00 自然湖14:30

1年前の前回は尾根末端まで林道歩きで辿り着いたものの、全くと言っていいほど雪がなく、偵察に終わってしまいました。
今回は長野県南部が大雪になったこともあり、ライブカメラなどで見る限り、昨年よりは雪がありそうです。
少々の藪漕ぎがあっても、時間的余裕ができるよう、1泊の計画を立てました。
天気予報も土日の晴天を約束しているようです。
計画は完璧に思えたのですが・・・。

前日、職場の歓送迎会があり、正座してお酌などしていたら、痛めていた右膝が痛み始めました。
おまけに、注ぎつ注がれつしていたら、もはや止めどもなく。
翌朝、なんとか寝床から這い出して、いしはらさんとの待ち合わせには間に合いました。

御嶽湖まで来て、予想どおり雪が残っていてちょっと気持ちが上向いてきました。
しかし、自然湖の駐車場ゲートまで入ってみると、が~ん!
ご丁寧に林道の除雪がしてあるではありませんか。

またしても、スキーを担いで林道を歩き始めました。
濁川の左岸に渡る橋の手前でようやく除雪が終わり、スキーが使えるようになりました。
このあたりから眺める御嶽が一番格好いいです(これが大事)。
継母と剣ヶ峰のコルから斜め左方向に落ちているのが地獄の中尾根です。
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奥の林道は倒木が多くスキーを外したり、くぐったりと忙しい。
林道終点から尾根末端へは1回渡渉がありました。
昨年、笹の藪だった急斜面は辛うじて残雪があり、いしはらさんはスキーで上がって行きました。
わしは1回スキーを外し少し藪漕ぎしました。

台地に上がってしまえば、後はカラマツ、コメツガ、トウヒなどの原生林の緩やかな尾根をのんびり登ります。
素晴らしい雰囲気です。
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標高2100mを超えると尾根は急になって、森林限界も近いので、適当な平地を見つけてキャンプサイトとしました。
テントはBDの底なしメガライトです。
まだ13時半なので、ベースを張っておいて登ってくることもできました。
けど、明日は絶対いい天気だと思っていたし、飲み会明けで体がだるく、膝の調子も良くないので、今日はのんびりすることに決めてしまいました。
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シェルターの中は広くて、温かいし、快適です。
いしはらさんの持ってきてくれたビールがめっちゃうまい。
二人であまり喋ることもありませんが、ウイスキーをちびちびやりながら、贅沢な時間を楽しみました。

夜は次第に風が強くなってきました。
スキーが飛ばされないかと心配になって外へ出てみると、黒い樹影の上に浮かんだほぼ満月。
怖いくらいの月明かりでした。

翌朝、明るくなってからシュラフから出ると、風は強いが青空が広がっています。
ハードクラストした斜面が、滑降の時間にちょうど緩むよう、8時ごろ出発しました。
森林限界のすぐ下までスキーで登り、そこでアイゼンに切り替えました。
雨が降ったのでしょうか、斜面に縦縞が刻まれています。

左右には白川の奥壁と地獄谷の奥壁がそびえ立ち大変アルペン的です。
この景色が見えただけでも来た甲斐があったと思いました。
隣の尾根の上をカモシカが走って逃げていきました。
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地獄谷には噴煙が上がっています。
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白川の奥壁。凄い壁です。
 
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雪稜も面白そうなのがたくさんあります。
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そして…。
大斜面が、じゃーん!
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下部はクラストしているだけでしたが、上部に行くにつれて氷ったところが出てくるようになりました。
スリップしたらどこまで滑り落ちるかわからないので、ピッケルを出して慎重に登りました。
左手の岩場にガスが掛かっているなと思っていると、間もなく周囲はガスに包まれてしまいました。

遥か下のほうまで一枚バーンが続き、凄い高度感です。
 
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急斜面を抜けたころには、もうホワイトアウト寸前。
継母のコルのあたりまで登り、ガスが上がるのを待ちました。
風も強く、おまけに地吹雪で何も見えません。
諦めて、スキーを担いだまま下山することにしました。

地図とコンパスで方向を定め、氷化しているところは後ろ向きでじわじわ高度を下げました。
目標物がないので斜度も分からず平衡感覚もおかしくなりそうです。
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やっと森林限界までたどり着きほっとしました。
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寂しそうな?いしはらさんの後ろ姿
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結局、キャンプサイトまでスキーを担いで戻りました。
テントを撤収して、下山開始。
ここからはスキーを使います。
モナカ雪とガリガリ君で痛めている膝が悲鳴を上げそうでした。
それでもスキーは速く、原生林の滑降は楽しい。
1時間ほどで林道まで降りることができました。

除雪終了点までスキーで滑り、後は雪のない林道をボコボコ歩きます。
途中で大きなイノシシ一家に遭遇。
車に着くころには、雪は雨に変わっていました。

あの大斜面が脳裏に焼き付いてしまい、近いうちにまた来るぞと心に誓うのでした。
4月に滑った記録



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by s_space_s | 2014-03-17 23:35 | テレマーク | Trackback | Comments(4)
2014年 03月 13日

白尾山周辺は快適斜面がいっぱい

林道の登り始めは雪がほとんどなく、転進も考えましたが、白尾山まで上がると、スキー天国でした。
東面の谷中心に4本滑りました。
林道経由だと3時間ほど掛かりますが、スキー場からだと2時間ぐらいです。
ytさんの記録

【山域】奥美濃
【場所】白尾山
【日時】2014年3月9日(日)
【コース】三ヶ村~林道~白尾山~周辺滑降~林道~三ヶ村
【メンバー】ワルテル師(春日井山岳会)、みさお先生、ytさん、わし(岐阜テレマーク倶楽部)
【天気】晴れ
【タイム】林道車止7:00 白尾山10:10 周辺滑降 白尾山発14:00 林道車止15:20
【ルート図】クリックしてね
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しらおスキー場の手前から三ヶ村の奥に入っている林道を車で入る。
道には全然雪がなく、これは時期を間違えたと思ったが、せっかくなのでスキーを担いで登ってみることにする。
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10分ほどでなんとなく雪が繋がるようになったので、シール登行に切り替える。
陽の当たるところは繋がっていないので、スキーを外したり着けたり忙しい。
ワルテル師とは久しぶりの山行なので話をしながらの林道歩きは苦にならない。
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H1100あたりの切り開きは雪が多ければ快適そうな斜面だが、今回は無理。
しばらく登ると、ようやく林道をショートカットできそうなくらいの雪の量になってきた。
また林道に出たところで下からエンジンの音が聞こえてきた。
スノーモービルに跨がった4,5人の猟師さんのグループで、声を掛けていただいたので少しお話する。

林道から別れると尾根は緩やかでアップダウンもありステップソール向けかな、などと話しながら登る。
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小さいギャップを越えると目の前に「なんじゃこりゃ~!」
奥美濃離れした斜面が飛び込んできた。
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斜面はところどころハードクラストしていたが、傾斜がないので問題ない。
稜線には小さな雪庇が出ている。
先ほどの猟師さんグループはもう尾根に上がっていて、雪庇の上から、わしらの登るのを見ているようであった。
白尾山には3時間で到着。

鷲ヶ岳(一番左奥)までの山並み
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ここまでは単なるアプローチ。
本日の目的は白尾山東面の滑降なのである。
良さそうな斜面を物色しながら、まずは北東にある1667ピーク方面に移動する。

では1本行ってみましょう。
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ん~。なかなか気持ちいい。by Yt
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大きなブナ、ダケカンバの点々とするメロウな斜面がそこらじゅうにある。
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滑っては登り、滑っては登り・・・。
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白尾山のすぐ隣の小ピークから望む東面。
3本目に滑ったラインは谷底まで良い斜面が続き200mほどで切り上げたが、まだまだ滑れそうだった。
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やはりスケールは小さく1本が100m~200mほどの標高差しかないので、まだ,時間がある。
4本目は白尾山の南東に入っている谷を滑る。(写真の白い斜面)
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少し藪がうるさい所もあったが、まずまず。
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みさお先生もご満悦
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でかい体でダイナミックに飛ばす、ワルテル師
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いいかげん疲れたので、14時頃、白尾山に別れを告げる。
登りで目を瞠った広い斜面は、やっぱり快適だった。
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小さいギャップもそれほど苦にならず、順調に滑って林道に出る。
途中で、猟師さんたちが撃った鹿を処理しているところに遭遇する。

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腸から絞り出された大量の緑色の糞が凄い臭いだった。
鹿は耳がいいので、すぐ逃げられ捕るのが難しいと言ってみえた。
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ヒノキの苗を食べ尽くしてしまうし、鹿肉は美味しいけど、モービルに引きずられていく鹿が哀れであった。
林道の雪はさらに解け、着脱の回数が半端なく、ステップインのワルテル師が羨ましかった。
みさお先生は雪がないところもスキーのまま歩いてみえた(さすが)。

それでも、車まで1時間半で戻る。
林道脇に出ている清水が霊水という話を猟師さんに聞いた。
スキーをその水で洗って、スキーが上手くなるよう願掛けして帰った。



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by s_space_s | 2014-03-13 12:08 | テレマーク | Trackback | Comments(6)
2014年 03月 09日

ガス人間第一号

3月8日の土曜日は家のものが皆仕事だったので、一人で少し片付けなどしてから、映画を観にいくことにしました。

―あぶらぼてー
玄関を出るとき水槽を見ると、4年前に小川で採ってきたアブラボテの親分の元気がなくて気になりました。
最初は4匹いたアブラボテは2匹になり、シマドジョウ2匹は死んでしまいました。
親分はこの2年ほど冬になると調子が悪く、水槽の底で横になってしまうし、片目は白内障みたいになって見えないようです。
けど、人の気配がすると必死になって泳いで寄ってくるので、いつもあまり覗かないようにしています。
早く暖かくならないかなぁ。
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―切り干し大根―
玄関を出ると、かみさんが干している切り干し大根がタコみたいで面白い。
翌日にはもう、しわしわに干せていました。
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―やなぶら―
柳ヶ瀬まで出て、お目当ての映画にはまだ時間があったので、やなぶら(柳ヶ瀬をぶらぶら)しました。
人集りができていたので行ってみると、高島屋の野外ステージで県立岐阜商業吹奏楽部が演奏していました。
3年生が引退して、1,2年生だけで演奏する初めてのステージだそうです。
初々しくて元気のいい演奏でした。
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―ロイヤル劇場―
最後まで聴いていたかったのですが、時間になったので、ロイヤル劇場へ歩いて行きました。
朝日新聞によれば、2013年時点で約96%の映画館がデジタル化されているそうです。
デジタル化には機材の導入に1千万円近くかかるそうで、収益の上がっていない劇場は取り残されることになります。
ロイヤル劇場はそれを逆手にとって、フィルムでしか残っていないような昭和の名作を上映することで特色を出している映画館です。
フィルムでの上映には非常に手間がかかり、職人の技術が要るそうです。
映写技師の橋本さん(71)がもう一軒のCINEXと掛け持ちでフィルムの点検・補修などをやってみえます。
後継の技師さんがみえるかどうか気になるところです。

ロイヤル劇場入口
レトロな雰囲気が良い感じです。
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本日の上映は「ガス人間第一号」
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劇場は4階にあり、チケット売り場や売店も昔のまま。
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劇場は298席ありスクリーンはワイドです。
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本日のお客さんはわし以上のご年配と思われる方十数名。
人気映画だと100名以上入ることもあるそうです。

―ガス人間―
ブザーが鳴って照明が落ちると、映画は「ストップ映画泥棒」もトレイラーもなく、いきなり始まりました。
1960年東宝制作の特撮映画で、特撮の責任者はあの円谷英二。
宇宙計画に関係する人体実験でガス人間第一号にされた男と日本舞踊の家元の愛を描いた作品です。
ガス人間というのは、おならばかりする人ではありません。
「精神統一」によって自由自在に気体になったり元に戻ったりできる能力を持つ人間のことです。
この能力を使ったら、女風呂でも覗けてしまいます。
なんでも自分の思いどおりになる能力を身につけたら、人はその能力を何に使うのか?
家元役の八千草薫の妖しいまでの美しさとその召使い左卜全の犬的な従順さが印象的でした。

左卜全と言えば「老人と子供のポルカ」の「やめてけ~れ、ゲバゲバ」の印象が強烈です。
黒澤映画に何本も出ているだけあって、いい俳優なのを再認識しました。

―たこやきロコ―
映画館から出ると、高島屋のステージで別のイベントが始まっていました。
津軽三味線と和太鼓の演奏で、今度は最後まで聴いてから、高島屋の横にあるたこ焼き屋に一杯ひっかけに行きました。
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たこ焼き屋に飲みに行くなんて変だと思われるでしょう。
ロコは酔っ払いが昼間から気持ちよく過ごせる柳ヶ瀬でも珍しいディープな店なのです。
入ってみるとやっぱり顔の赤いおっちゃんが二人いました。

昼間の酒はよく廻るといいます。
わしも調子が出てしまい、翌日後悔したのでした。



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by s_space_s | 2014-03-09 22:38 | 映画 | Trackback | Comments(0)
2014年 03月 05日

ここは未来社会か?

仕事帰りに、いつもの居酒屋で酒を飲んでいた。
右隣に座ったおっちゃんが急に独り言をしゃべり出してびっくりした。

現場監督風のがっちりしたおっちゃんで、話を聞くともなく(そば耳を立てて)聞いていると、なにやら電話で打合せしているような感じ。
その後、おっちゃんの携帯に電話が入り、こんどは普通の携帯で話し始めた。
そんなら、さっきのは何やったんや?やっぱり・・・。

電話も終わったみたいなので、(思い切って)さっきの独り言は何やったのか聞いてみる。
こちらを向いたおっちゃんの右耳にイヤホンのようなものが挟まっていた。

話によると、これはイヤホンとマイクが合体したもので、ヘッドセットというらしい。
なかなかの優れものみたいで、携帯のアプリを設定すると、手を使わなくても電話に応答できるそうな。
これなら自動車の運転中もOKらしい。(地方条例等により通話自体を禁止されている場合があります。)


マスターは、「メールは相手の声が聞こえないから真意が伝わらないので使わない」が持論の、わしに輪を掛けた原始人。
2台の携帯を使い分けているおっちゃんの話にマスターとわしは感心するばかりであった。
このイヤホンみたいなデバイスは数千円で、それほど高くないらしい。
けど、携帯自体を不携帯のことが多いわしには無用の長物のようだ。


もうひとつ、暗い道で歩きながら携帯やスマホを眺めるのは止めてほしい。
まるで、生首がゆらゆら飛んでくるようでぎょっとする。




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by s_space_s | 2014-03-05 12:52 | あほばなし | Trackback | Comments(0)
2014年 03月 03日

Slightly Out of Focus

土曜日は新しいラインで御嶽へテレマークに行く予定でしたが、天気が微妙と言うことで延期にしました。
いつも、酒を飲んでから寝床で読み出しても半ページほどで寝てしまい、ちっとも読めなかったロバート・キャパの「ちょっとピンぼけ」を本腰を入れて読み終えました。

第二次世界大戦のヨーロッパ戦線へ最前線部隊と同行し、報道写真家として記録写真を撮るお話です。
兵士や一般市民の死、負傷、兵士がストレスに耐えきれず嘔吐する場面などリアルな戦争の描写があります。
自分自身も生死にかかわるリスクを負いながらの活動なのですが、その記述にはある種のユーモアがあって軽妙な感じさえします。
キャパの人なつこいキャラクターが表れていると感じました。
酒の話もいっぱい出てきます。
戦場で人と仲良くなるには酒と賭け事が欠かせないようです。

しかし、ノルマンディー上陸作戦で一番手に突撃する漕艇部隊として前線に投入されたキャパの記述には、それまでのような人を食ったような余裕は微塵もありません。
実弾と恐怖が何度もキャパを襲い、フィルムを入れる手も震えていうことをききません。
結局、キャパは安全な場所まで戻ったところで失神してしまいます。
気が付くと、ベッドの横にもう一人、失神して戦線から離脱した若い男が寝ていました。
彼は上陸作戦の先発部隊に加わった10台の水陸両用戦車中で唯一の生存者でした。

―― 船はエンジンの響きを立てて英国に向けて帰路についた。夜どおし、水陸両用戦車から逃げてきたその男と私は、おたがいに胸を叩いて―お前は何の恥ずるところもない、俺のほうこそ、もっと臆病なのだ、といいあったのであった。 ――

何故だかわかりませんが、目頭に熱いものがこみあげてきて、しばらくは読み進めることができませんでした。

 
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この作戦でキャパが撮影した写真は106枚ありましたが、その後、キャパの助手が行った現像作業の失敗で8枚しか残りませんでした。
それも手が震えていたので「ちょっとピンぼけ」で。

あと、恋人ピンキィとのエピソードもいい感じです。
男くさい戦場の話に色を添えています。

ロバート・キャパ著、川添 浩史・井上 清一訳
文春文庫





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by s_space_s | 2014-03-03 22:11 | 読書 | Trackback | Comments(2)