blog版 がおろ亭

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2010年 12月 23日

夏の庭

この本を読んで、小6の夏休みのことを思い出した。
懐かしい胸が締め付けられるような感覚が蘇る。
拓郎の「夏休み」を歌ったときみたいに、鼻がきゅんとなる。

その記憶も後から何かで読んだり観たりしたことを当時の自分の感情だと思っているふしもある。

友達と喧嘩しても次の日には素直に謝ることができた夏
蛙や虫を簡単に見つけることができた夏
不思議な力が自分にもあると感じていた夏
大きくなったらなんでもできると思っていた夏
かなしいこともあったような気がする
田舎へ帰っても、もう爺ちゃん婆ちゃんと遊ぶことはなかったなあ

この本は、誰にでもある小6の夏休みの記憶と、好きだった爺ちゃん婆ちゃんのことを思い出させてくれる。
そして、無くしたものに悲しむだけではなく、自分の中に生き続けていると感じる自信にも似た感覚。
それは大人になることと言い換えてもいい。
夏休みあとの「ぼく」は、以前の「ぼく」とちょっと違う。

悲しいかな、大人になると自己や利害が邪魔をして、この小説みたいな関係を作るのが難しくなる。
大人になっても誰かとこんな関係を持てたら、奇跡かもしれない。
「おじいさん」にはその奇跡がおこった。

「魚影の群れ」「台風クラブ」の相米慎二監督、三國連太郎「おじいさん」役で映画化もされている。
観てみたい。


湯本香樹実 著、新潮文庫
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by s_space_s | 2010-12-23 23:04 | 読書 | Comments(2)
Commented by hee3hee3 at 2010-12-25 19:53
偶然ですね。わたしもこないだ読みました。
うん。いい本だった。

今日は八幡平でパウダーでした。
今までなかなか積もらず、ようやく全コースオープン。
山もこれからです。
Commented by s_space_s at 2010-12-26 21:10
heeさま
南極ではそんなに趣味が似ているとは思いませんでしたが・・・。

車なおって、パウダーもゲットでいかったですね。
昨日ボレのスイッチバック付きのセンター88mmの板買いました。
正月休みにどっか初乗りに行こうと思います。


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