blog版 がおろ亭

sspaces.exblog.jp
ブログトップ
2011年 07月 14日

世界のグロービッシュ

新聞の広告で見た「1500語で通じる驚異の英語術」というキャッチフレーズに釣られて買ってしまった。

文化ではなく道具としての英語という考え方。
そこから出てくる、十分な英語レベルと言う概念。
(それに達すればそれ以上は不要。どこまでやってもきりがない従来の英語学習の考え方と異なる。)
グロービッシュによるコミュニケーションの場ではネイティブスピーカーの英語が理解できない聞き手(グロービッシュのレベルは当然持っている)の努力が足りないのではなく、話し手がグロービッシュの基準を理解し使用していないことに問題がある。

など、パラダイムシフトとも呼ぶべき考え方が、グロービッシュを使って述べられている。
見開きで付けられている対訳がほとんど必要ないほどすらすら読めた。
グロービッシュのテキストではないので、この道具をマスターするには別の教材が必要になるけど、英語に対する考え方を見直してみるには面白い本だった。

グロービッシュの制約として述べられている事項で一つ、はっとすることがあった。
ユーモアは避けるべきというものだ。
その理由は、私の理解では、異文化間のコミュニケーションの場ではユーモアは誤解を受けることが多く、相手を知らず知らず傷付ける場合があるから。

ユーモアは生活の中で重要なものだと思っていたけど、今までユーモアと思っていたものは、自分たちの価値観と外れているものを蔑むことから作り出してはいないだろうか。
出演者を馬鹿にして偉そうにしゃべることがお笑いと勘違いしている島田紳助みたいにはなりたくないと思う。

重要なのは、共感である。
そして歩み寄ること。


ジャン=ポール・ネリエール、デービット・ホン著 東洋経済新報社発行
[PR]

by s_space_s | 2011-07-14 18:19 | 読書 | Comments(6)
Commented by ワルテル at 2011-07-15 00:52 x
やっとかめです。
先日まで、アラスカのルース氷河に行ってきました。
悪天続きで、目標の山は24ピッチ中の9ピッチ(そんでも毎ピッチ60mいっぱいなので500mくらいは登っとりますけどが・・・)で終わりました。すごくさぶいし、ルートファインディングも難しくて手強かったです。
 最近英会話能力は一時のこと思うと減退しています。コロラドの衆と仕事した2000年頃は相手の話が全部聞こえて、脳も英語で考えてたけど、今はさっぱり。特に聞こえないのが問題。次にモチベーションが上がらず、すぐ話さずに済まそうとしてしまう。必要は発明の母と言いますが、英会話の必要が肉迫してくることこそがわしには最高の教師だとしみじみ思う夏の月夜であります。
Commented by gifutele at 2011-07-15 21:38
アラスカですか。厳しそうですね。
英語についてはワルテルどんみたいなのが理想的だと思います。
コロラドの衆とはたぶん冗談も言える関係にならないと仕事にならんもんね。
Commented by at 2011-08-11 15:10 x
私は、英語で論文を読み書きする人間だけど
グロービッシュやVOAというのは返り読みしないと
わからず、ストレスが大きい。


要はイディオムをガンガン使った英語なわけだけれども
イディオムというのはネイティブが独自の感覚ではっする
動物の鳴き声にも似た表現であって、とてもセンシティブなものです。その証拠は基本動詞giveとかgetを英英辞典で調べると
わかります。

では、犬と犬がワンワンといって
話を通じてるから、私もワンといえば連中に会話が通じる
かといえばそうじゃないですよね?日本語にもそういう側面がありますが。

グロービッシュやVOAというのはそういう側面があり、
ノンネイティブからはワンワンじゃわからないという評価をうけ、ネイティブからは、同じワンワンでも伝わらないワンワンと
伝わるワンワンがあるのだといわれ…。

ネイティブは本気でわかんないんだと思いますよ。




Commented by gaoro at 2011-08-11 23:00 x
わしは英語を感覚的に理解するようなレベルではありませんが、グロービッシュで書かれた文章はセンテンスが短く、帰り読みする必要性はむしろ少ないと思います。
この本を額面どおり読む限り、イディオム(慣用句)は使い方を慎重にと書いてあり、多用する方向ではありません。単語が少ないので動詞+前置詞の動詞句はよく使うみたいです。
ネイティブが努力しないとわからないものがあっても、もっと多数の人間が使える道具が存在してもいいと思います。
Commented by at 2011-08-29 03:56 x
I geve a pen the man.

なんて英文がよめちゃう人にとっては、そうなんでしょうね。

この英文が読めない人(ある程度正しく英語を読み書きできる人)には、グロービッシュは難しく、その中に幸か不幸か
ネイティブが入るわけね。

日本人のいうイディオムというのは、慣用句じゃないよ。
殆どが口語。これを覚えなきゃいけないような人とか
覚えられなかった人がgiveやgetで英文書くと、上の
ような英文ができる。

で、一文一文が長いと、格関係にミスがあったり曖昧性があったとしても、修飾関係から逆に意味が推測できるわけだけれども
短いと、修飾関係がなくなるせいで、返り読みが必要になる。

簡単の動詞(≒イディオム)+短文

だから返り読みをしてるんじゃないか。
上のような英文でも、論理が通っちゃう語順ミスが
あったとしたら、どっちがどっちだって悩むでしょ?
Commented by at 2011-08-29 04:12 x
あと、ネイティブというのは、基本5文型よりも、
はるかに細かいルールでgiveとかgetを使っていて、
その辺の意識を解説した本としては、「ネイティブスピーカーの
絶対英語感覚」である程度述べられているけども、
それで尽きていないように思う。

ゴウビルドとか、オックスフォードでは、文型と、
意味の対応をつけているけども、この中にあるものに
限っても、すべてを説明できていないように思う。

こういう難しい単語を敢えて使おうという人の気持ちがわからない。

易しい単語というのは、別にあるんだよ。


<< 越前旅行(その2:岩屋の児持杉)      夏の昼下がり >>