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2013年 05月 29日

「ヒルバオ」について考える

白山の山行計画を立てているときに、雪渓につけられた名前が気になりました。
今回滑ったヒルバオ雪渓、大倉尾根の北にあるカンクラ雪渓などです。
無精なわしは、とりあえずネットで検索してみました。
けど、由来が書かれているような資料は見つけることができませんでした。
ここで照会すべきはその道の研究者。

白山エコツアーの研究をしてみえる職場のM氏に尋ねてみることにしました。
以下、M氏からご回答いただいたメールを掲載させていただきます。
(自分で考えてなくて、すんません。)
わし的には、ヒルバオはギョウジャニンニク説あたりが納得の線です。
カンクラはサンカの風習説が興味深い。
追加の情報がありましたら、また紹介させていただきます。


******以下メール本文(一部修正あり)**********

雪渓の件ですが、石川県山岳会元会長さん?に聞きましたら以下のようでした。
明快なものがないようですが、よろしくお願いいたします。


<報告1>
さて、ご依頼の件ですが、名称の由来がサッパリ分かりません。
何人か、見聞の広そうな岳友に声を掛けていますが明快な回答が返って来ません。
カンクラの語源は神倉・神?・・? カンクラは泰澄大師が白山の神仏十一面観音を
感得した転法輪窟(?)を見上げる様な谷です。

ヒルバオは検討が付きません。岳友からヒルバオの下流(大白川源流)には行者ニン
ニクが群生しており、ニンニク(大蒜)の生えている場所を指す意味で蒜場尾で
は・・?とヒントをくれました。

御前峰の近くに御宝庫(おたからぐら)と云われる火山の大きな岩塊があり、庫(ク
ラ)ではないかと考えています。カンクラのクラは庫かも知れません。
カンクラは平瀬道側、ヒルバオは中宮道にあり、いずれも白山三禅定道の道筋から離
れており、古文書や曼陀羅にも表わされていない様です。
また、いずれの雪渓も岐阜県白川村に属します。白川村村誌など探してみる手があり
ます。
まだ、返事待ちの岳友が居りますので、解り次第ご連絡致します。
○○拝

<報告2>
或る人の談ですが・・・。
白山主峰の東面急斜面がカンクラ雪渓です。雪渓の下部から眺めると御前峰と剣ヶ峰
の間の雪渓が枕の窪んだ形状を成し、晒し木綿をぶら下げた様に見える。三角寛の
『サンカの社会』に、子供が4歳になると日課として、朝起きたら父親の枕をテント
の天井に吊り下げる仕事が与えられる。この枕を吊り下げることを「カンクラツリ」
というと書いてある。カンクラツリを連想しカンクラ雪渓と名付けたのではないで
しょうか?という談です。
白山にサンカが存在したのか分かりませんが、参考までに報告します。

※1995年1月発行の石川県白山自然保護センター発行の「はくさん93号」にもこの推測に関する記述があります。
 サンカの分布については、通説では北海道、東北を除く全国に広がっていたようです。
 ただし、三角寛のサンカ研究には創作も多いとのことです。(がおろ注記)

<報告3>
十一面観音で観庫かも。
東面に立ち入る文人は稀だったでしょうからカンクラ、ヒルバオを記述した古文書を
探すのは並大抵ではないと思います。
何に必要かわかりませんがご健闘を祈ります・・・(^^)
○○様

by s_space_s | 2013-05-29 22:58 | 山登り | Comments(0)


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