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2014年 10月 02日

Swich Bitch

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日本では「チャーリーとチョコレート工場」などの児童文学で知られているが、わしとしては、ダールの毒を持った奇妙な味の短編が好き。
残念ながら、短編集は、Kiss Kiss など4冊しか発表されていない。
Swich Bitchは、それらの最後となる1974年発表のかなりきわどく、エロい大人の短編集。
それほど古い作品ではないが、知らん単語が多くて苦労した。

The Visitor
世界(の女性)を股にかけた冒険家のオズワルド叔父から形見?として箱いっぱいの日記が送られてきた。
数奇な物語満載の日記なのだが、内容がやばすぎて関係者が生存中は公表できない話ばかり。
なんとか出版できそうなエピソードを探し出した第1弾。

エジプトの砂漠で自動車が故障し、大富豪の家に泊めてもらうことになったオズワルド叔父。
例によって富豪の美しい妻と娘に手練手管でアプローチ。
その夜、顔も確認できない暗闇の中でベッドに熱い訪問者を迎えることになる。
翌朝、妻にも娘にも昨夜の情事を匂わせるような態度が見られず、困惑するオズワルド。
富豪との別れ際、この屋敷のある秘密が明らかに…。

富豪のおっさんが夜這いしてきたのかと思ったが、いくら暗闇でも男なら分かるわな。

The Great Switcheroo
隣の旦那と、お互いのかみさんが寝ているうちにスワッピングしてしまうという、めちゃくちゃなお話。 
自分のほうがうまくいったと思ったら、あれまぁ、隣の旦那はうちのかみさんに何してくれたの…。
下唇の描写がいやらしい。

The Last Act
最愛の夫を交通事故で亡くした未亡人アン。
彼女が、その痛手から立ち直るとこまではいい話。
出張先で、若かりしころの彼氏と再開し、ベッドを共にするところで悲劇が。

Bitch
好色冒険家オズワルド叔父さんのエピソード第2弾。

ヘンリ博士は嗅覚の研究者。
現代人には失われた第5の嗅覚があることを発見し、それを覚醒する香水を発明する資金をオズワルドから出資してもらう契約を結ぶ。
その嗅覚とは、刺激されると生殖以外のことは考えられなくなる強烈な反応を引き起こすものだった。
昆虫のフェロモンみたいなものかな。

3年後、発明に成功したとの連絡を受けたオズワルドは、博士の実験室で香水の驚くべき効果を目のあたりにする。
2人は、この香水をBitch(雌犬)と命名。
Bitchがあれば、世界を征服することも夢ではない。
ところが、博士はBitchを使った助手(メガネっ娘)に迫られ、製造法も書き残さないうちに心臓発作(腹上死)で昇天してしまう。

残された香水は1ccのみ。
オズワルドはアメリカ大統領を陥れるため、テレビの公開対談で大統領と同席する女性にBitchを使った細工をしかける。
その女性というのはフェミニスト団体のリーダーで小錦なみのデブ女。
オズワルドは大統領からの使いを騙り、女に時計仕掛けの香水時限爆弾を仕掛けようとするのだが・・・。


ロアルド・ダール著




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by s_space_s | 2014-10-02 12:52 | 読書 | Comments(0)


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