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2014年 12月 04日

すごい人にお会いしました(春日村奥谷山・古ヶ池)

11月22日(土)に揖斐の猿谷左岸尾根から奥谷山を経て古ヶ池へ行ってきました。
内谷出合が尾根の取り付きになるのですが、そこに1台車が止めてありました。
誰か先に登っているのかなと思いながら、最初の急登を登っていきました。

このあたりの植生は奥美濃にあっては少し特異です。
南部に位置し、標高も低いため、カシやシイなどの照葉樹が多く混生しているのです。
マテバシイの大木が珍しい。
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急登の植林帯を登り切ると、なだらかな尾根になります。
下部にはアカガシやアカマツが混じります。
シカが食べてしまったのか、下草がほとんどなく、落葉したコナラ林は明るい。
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こんな落とし物を見つけました。
イノシシでしょうか。
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シカの泊まり場
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これは分かりますよね。
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主稜線に上がる少し手前を登っていたときです。
少し先の森のなかで、バキバキと大きな音がして立ち止まりました。
何かがこちらに近づいて来るようです。
クマに合うのもいやなので「ほ~っ!」と声を掛けると、向こうからも「ほ~い」との返事。

現れたのは、山慣れた感じの白髪のおじさんでした。
お顔を拝見すると、どこかで見たことがあるような感じがしました。
「ひょっとして、日比野さんではないですか?」
とお尋ねすると、「そうや」との返事。

日比野さんは、28年前に「百山百渓」を書かれました。
当時、わしは岐阜登高会にいて冬山やクライミングを目指していた時期でしたが、近くにこんな面白い山登りがあることを教えていただいたのがこの本でした。
和美氏の弟さんの治美氏(現岐阜登高会会長)が現役で登ってみえて、治美さんには初めて錫杖岳の前衛フェースに連れて行ってもらいました。

そんな話から始まって、奥美濃や石徹白の話にどんどん広がっていきました。
落ち葉の上に2人で座り込んで話し込みました。
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(興味深かったお話の例)
・昨年までに石徹白の「天の岩鉾」調査に10回ほど入山。
 元石徹白役場の上村俊邦氏(「石徹白から別山への道」の著者)の依頼による。
・日比野さんの推測では、1937年北美濃地震でカンバタ大滝が出来たのではないかとのこと。
 その際に近くにあった岩鉾も崩れて流されてしまったのではないか。村上氏の昔の記憶に大滝の認識がないから。
・カンバタ谷右岸の標高1200mちょっとの台地には昔、飯場があった。
・2年後を目標に岐阜市近郊の沢登りの記録集を発行する予定。販売はしない。1部ご恵与をお願いした。
 内容は奥美濃限定の「百山百渓」には掲載しなかった谷を紹介するもの。
 金華山、百々ヶ峰、納古山などの沢も収録予定。幾つか教えていただいた。
 
(参考:日比野さんがこれまでに出された記録集)
百山百渓 記録 奥美濃の山と谷 1986年10月18日発行
百山百渓 続・記録奥美濃の山と谷 ふしぎ連嶺を溯る 1990年8月24日発行
百山百渓(3)徳山村三角点ハイク 1995年7月発行 ※ハイク=俳句


気がつくとお昼近くになっていました。
重い腰を上げて、日比野さんがコナラ林の向こうへ消えていくのを見送りました。
と思ったら、「お~い、石際君」と日比野さんの呼ぶ声が。
わしが途中で地図を落としたのを拾って戻って来てくださったのでした。

名前を呼ばれて少し嬉しかった。


ブナの大木
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古ヶ池手前の湿地
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ここでのんびりラーメンタイム
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古ヶ池
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クマの皮剥
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これも
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ぬた場の脇にあった杉に擦りつけられた泥とシカの毛
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by s_space_s | 2014-12-04 18:50 | 山登り | Comments(4)
Commented by まっちゃん at 2014-12-05 10:37 x
「百山百渓」は、私も学生時代に函館で熱心に読みました。個人の記録を私家版で公表し、美濃周辺の沢登りの魅力を大らかに表現されたことが、沢登りにまつわる人たちに意外にも大きな影響を与えていたことが、この本の意義だったと思います。マメに山歩きをしているとこんな僥倖もあるんですね、羨まスイです。
Commented by s_space_s at 2014-12-05 17:38
近場で面白そうな地形のところを教えていただきましたので、ちょっと暇があるときに行ってみませんか?
Commented by まっちゃん at 2014-12-06 09:26 x
ちょっとHなところ?
Commented by s_space_s at 2014-12-06 17:10
まあ、小規模な地球の割れ目といったところです。


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