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2018年 03月 13日

中央アルプス北股沢(大崩谷)支流のアイスクライミング

【山域】中央アルプス
【場所】滑川支流北股沢(大崩谷)支流
【日時】2018年3月11日(日)
【コース】北股沢林道分岐~北股沢~H1570m支流~F2まで登攀~北股沢1610m附近~北股沢下降
【メンバー】いしはらさん、わし(岐阜テレマーク倶楽部) 
【天気】快晴
【タイム】林道分岐7:20 林道終点8:00 支流F1下9:45 F2登攀終了11:20 本流1610m付近12:00 駐車地点14:00

また昔の話ですが、クライミングジャーナルなどで国内のアイスクライミングの記録が次々に公表され、廣川さんのアイスクライミングガイドが出たころ、滑川には何回か入ったことがありました
キム師の「心にしみる冬の奥三」は名コピーだったなあ。

滑川の一大支流である北股沢の記録もどこかで見たような気がします。
けど、昔から一般的なアイスクライミングの対象とはなっていないようです。
源頭の牙岩は、上松からも非常に目立つ存在で、初冬に麦草岳から眺めてから気になっていました。
谷の構成もミニ滑川という感じで、北面の支流に入ればどこかに氷があるだろうと思いました。
わくわくする、氷探しの旅を計画しました。
当初は1泊の予定でしたが、土曜日は雨の予報に気が緩み、結果的に日帰りで偵察に入ることにしました。



敬神小屋への林道から北股沢へ上がる分岐の広場に駐車して出発。
この林道は土石流観測装置などの維持のため生きている。

林道終点から荒れた沢に下り、越えにくそうな堰堤の連続を見て、早くも敗退のムードが漂う。
幸い水量は大したことなく、徒渉を繰り返しながら、歩を進める。
ぼろい大岩壁下の堰堤(下写真)の上にスラブ状の滝場。
中央アルプス北股沢(大崩谷)支流のアイスクライミング_e0064783_23054159.jpg
右岸のぼろい大岩壁。
気温があがると多分落石の巣になるだろう。
いそいで基部のガレ場を横切った。
中央アルプス北股沢(大崩谷)支流のアイスクライミング_e0064783_23071628.jpg
大きな住宅ほどもある逆三角形の岩が、斜面にひっかかっている。
センサーと思われるケーブルが対岸まで渡してあった。
ここも急いで通過。

中央アルプス北股沢(大崩谷)支流のアイスクライミング_e0064783_23071619.jpg
少しずつ雪が出始め、チョックストーンの5m滝で、初めて氷を見る。
ここは左岸を巻く。
イシハラさんはすいすい行ってしまったが、凍ったスラブが怖かった。
中央アルプス北股沢(大崩谷)支流のアイスクライミング_e0064783_23054741.jpg
谷が左にぐっと曲がると、その先に牙岩へまっすぐ突き上げる谷の全容が。
左岸に目を向けると、目を付けていなかった支流に青い氷が現れた。
10m程度で大きくはないが左右2本ラインがとれそう。

取りつきで思わずニンマリするわし
中央アルプス北股沢(大崩谷)支流のアイスクライミング_e0064783_23071639.jpg
じゃんけんで勝ったイシハラさんがリード。
左ラインは見かけより傾斜があり、登りごたえがあった。

中央アルプス北股沢(大崩谷)支流のアイスクライミング_e0064783_23063765.jpg
凍ったナメを少し登ると、チョックストンに氷がかぶったF2
次は、わしの番。
出口の段に立っていけば楽かなと思ったら、氷が壁から大きく離れて水が流れていたため、ライン変更。
チョックストンをダイレクトに越えた。

中央アルプス北股沢(大崩谷)支流のアイスクライミング_e0064783_23071657.jpg
終了点から振り返ると、御嶽がよく見えた。
中央アルプス北股沢(大崩谷)支流のアイスクライミング_e0064783_23071660.jpg
詰めればまだ滝があるかもしれないが、本流が気になり、下降することにする。
F2は懸垂。F1は左岸から歩いて下れた。
本流に戻って、1600mちょっと上まで行ってみる。
中央アルプス北股沢(大崩谷)支流のアイスクライミング_e0064783_23065111.jpg
牙岩が凄い迫力で眺められた。
中央アルプス北股沢(大崩谷)支流のアイスクライミング_e0064783_23065134.jpg
今回は偵察ということで、引き返すこととする。

春の陽気に眠気をこらえながらの助手席。
中津川のくるまやで冷たい蕎麦をすすって、しゃきっとして帰った。


アプローチが悪いので、アイスのエリアとして発展するとは思えないけど、未知の要素に魅力を感じるクライマーには楽しめるとこだと思います。





by s_space_s | 2018-03-13 12:44 | クライミング | Comments(0)


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