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2018年 04月 18日

なしくずしの死(上・下)

第1次大戦前?のパリでやくざな医師をやってるフェルディナン。
熱にうなされながら前世紀を振り返る。

糞尿とへどと精液にまみれた」どうにもならない少年時代。
どんな場面も現実にはありえんやろうってなカタストロフィーに向かって突き進む。
お上品な読者なら、途中で胸糞が悪くなってページを閉じてしまいたくなることだろう。
けど、「アナーキーな破壊的文体」からはユーモアとペーソスが漂うのである。

少年にとって大事な人が3人亡くなる。
命とは、借金と同じでいつか返済しなければならないもの。
最後までいかなかったけど、父親殺しのイメージも鮮烈だ。
青春の殺人者」を思い出した。

セリーヌの作品は拒絶するか大好きになるかの二択らしい。
わしの答えは言うまでもない。
今、二回り目を楽しんでいる。

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ルイ‐フェルディナン セリーヌ著  高坂 和彦 訳 河出文庫




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by s_space_s | 2018-04-18 17:18 | 読書 | Comments(0)


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