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blog版 がおろ亭

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2018年 08月 21日

最近読んだ本(死者の奢り、戦後短編小説再発見「表現の冒険」)

★死者の奢り(再読)
文体云々ではなく、描こうとしているイメージ世界がすごい。
そして、それが読む者にリアルに伝わってくる。天才だ!
セリーヌの「夜の果てへの旅」を大江が「ロバンソン小説」と呼んでいるという評論があり、読んだことがあるような気がして本棚を探したが、この短編集しか見つからなかった。
それは「さようなら、私の本よ!」という読んだことのない小説であった。

大江健三郎著 新潮文庫

★戦後短編小説再発見「表現の冒険」(再読)
これも、本棚を漁っていて、また読みたくなって引っ張り出してきたもの。
テーマではなく表現方法に冒険的要素のある短編を集めたもの。
学生の頃、日本のSFを好んで読んでいたので、筒井康隆「遠い座敷」や半村良「箪笥」は懐かしい気がした。
稲垣足穂「澄江堂河童談義」の雰囲気と後門愛的な内容に興味を覚え、「一千一秒物語」を古本屋で買って今、楽しんでいる。
ちなみに「河童」は芥川のこと。

講談社文芸文庫

並行して読んでいる本
★東西不思議物語 澁澤 龍彦
★スプートニクの恋人 村上春樹






by s_space_s | 2018-08-21 08:29 | 読書 | Comments(0)


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