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2018年 10月 15日

錫杖岳烏帽子岩「A感覚とV感覚」開拓

【山域】北アルプス
【場所】錫杖岳烏帽子岩
【日時】2018年10月14日(日)
【コース】槍見~クリヤ谷~右俣沢~烏帽子岩西肩~烏帽子岩~東肩へ懸垂~西肩~クリヤ谷~槍見
【メンバー】いしはらさん、わし(岐阜テレマーク倶楽部) 
【天気】曇り

ルート図(クリックしてね)
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錫杖岳烏帽子岩はその屹立した独特の形から本峰以上に目を引く存在だ。
この岩峰には東西南北の4面にルートが築かれている。
そのうち、現在クライマーを迎えているのは東肩ルートのみと言ってもよいだろう。
それも年に数パーティーだと思われる。

なんで、前衛フェース側からは隠れて見えず、ほとんど登られていない西肩ルートを登りたいと思ったのか?
本峰方面から見る烏帽子岩の真ん中にパッカーンと入った割れ目を見て、非常に惹かれるものがあったからだ。
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昨年、撮影した写真を飽くことなく眺めていたら、既成の西肩ルートと違うラインも引けるような気がしてきた。
久しぶりにいしはらさんを誘って錫杖に向かった。

錫杖沢に入るころに雨がポツポツし始めたので、大滝経由で西肩に上がる予定を変更し、右俣沢経由でダイレクトに取付に向かうことにする。
後から考えると、これが正解だった。
右俣沢の登りでは、いしはらさんが相変わらず早いので、しんどかった。10時半ごろ西肩に着く。
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烏帽子岩にはガスがかかったままだ。
行動食を食べながらゆっくり登攀の準備をして、ラインが確認できるようになるのを待つ。
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暫くするとようやく壁が見えてきた。
予想どおり割れ目は濡れているし、ラインを引けそうだと思っていたところも、傾斜が強いうえに、プロテクションがとれるかどうか分からない感じだった。
既成ラインを登るのもちょっと考えてしまうような状況だった。
けど、次回のチャンスはもうないだろうと思い、取りついてみることにした。
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1ピッチ目:わしリード
チムニーの中は水が滴っている。
一段上がるとチムニーはOWになり、出口にカムが決まったので、思い切って右のフェースに出てみる。
慎重に登り、懸垂下降した残置を経由して、さらに右上する。
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ショボい灌木でランニングをとった後、脆いうえ傾斜の強いフェースを我慢して登ると、安定したレッジに着いてピッチを切る。
いしはらさんはデカいピナクルを落としながら登ってきた。
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2ピッチ目:いしはらさんリード
直上は傾斜がきついので、少し右にトラバースしてカンテの裏に出ると、岩が固くなった。
快調にロープが伸び、ブッシュ帯に入ってピッチを切る。
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3ピッチ目:わしリード
写真や取付から見て、行けそうだと思った右のジェードルを目指す。
回り込んでみると、ジェードルの上部はきれいなクラックが入っていて行けると思った。
しかし、そこへトラバースするセクションは白い岩が崩れて重なったようなバンド状。
その下はツルツルでハンド・トラバースになるのが分かり、しばらく悩んだが、諦めてビレーポイントに戻る。
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ここからは西肩ルートの上部をたどる。
広いチムニーを一段上がったテラスから左の草付きガリーに入るところが、少し微妙。
ブッシュ帯に入って重いロープを引きながら、見晴らしのよいピークに到着。

A感覚とV感覚 3ピッチ 5.8NP
旧キャメ♯05~3、エイリアン中間サイズ3個ほど、ピトン各種数枚
新規ライン上はアンカーも含め残置なし

下降は東肩ルートを懸垂した。
まず、東に向かって傾斜の緩いチムニーをクライムダウンするとブッシュのテラス。
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すぐ右下にチョックストンの挟まったチムニーがある。
ここから15mほど懸垂して灌木の生えたバンドを右に進むと、テーブルのような岩の載った第2テラス。
第2テラスからは40mほどの懸垂1回で東肩基部に着く。
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東肩ルートを登ったのは30年近く前なので、下降ルートに自信が持てず、時間をロスしてしまった。
ぎりぎりヘッドランプなしで降りれたと思ったら、下山届を書くのに結局ヘッドランプを出すことになった。
たった3ピッチの登攀であったが、今日も充実した~。




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by s_space_s | 2018-10-15 20:39 | クライミング | Comments(0)


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