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blog版 がおろ亭

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2019年 01月 12日

まだあった中華料理「左門」

先生が上手だったようで、大腸内視鏡検査は思ったよりつらくなかった。
朝5時からポカリスエットみたいな味の下剤を1.8L飲むのが、少し大変だったくらい。
検査結果は、大腸はきれいなものだったが、直腸に1個ポリープが見つかり、先生は鼻歌交じりで嬉しそうだった。

お昼前に検査が終わり、入院しているじいちゃんの様子を見に行く前に、昼飯を食うことにした。
胃から腸まですっからかんなので、消化のいいものを食べるように言われたのに、鶯谷のトンネルを通りかかったら、昔、行ったことのある中華料理屋を思い出してしまった。

それは、岐阜登高会の先輩、キタさんに教えてもらった「左門」という年配の夫婦がやってる店だった。
岩戸公園から近いし、安くて美味いので、岩登りの帰りに寄ったり、小さかった子供たちを連れて家族で行ったりした。
もう30年近く昔のことだ。
記憶を辿って左の路地を北進すると、昔のままの「きたなこい」感じでまだあった。
まだあった中華料理「左門」_e0064783_20023474.jpg
お昼なのにお客はいないし、メニューも字が消えかけたり、ちょっと心配になる。
少し若くなったおばちゃんは中国の人みたいだった。
昔のおばちゃんも店に出てたけど、かなり年をとったように見えた(当たり前)。
今のおばちゃんに言われてお茶を出すと、店の奥で座り込んで居眠りしている。

左門定食B(油淋鶏と揚げ餃子)を注文する。
厨房で鍋を振っている大将の顔は見えなかったけど、昔と変わらず美味かった。
普段よりよく噛んで、ゆっくり食べる。

今のおばちゃんはずっと映りの悪いテレビで韓国ドラマを観ている。
地元のおばあちゃんが来て、左門定食Aを注文(リッチー!)。
一人で黙々と食べているより、他のお客がいるとホッとする。

店を出て車に乗ろうとして、帽子を忘れたことに気が付いた。
店に戻ると椅子に毛糸の帽子が載ったまま。
「ゴメンネ、キガツカナカッタ。」
今のおばちゃんが笑った顔は案外、愛想が良かった。





by s_space_s | 2019-01-12 21:26 | うまいもん | Comments(0)


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