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blog版 がおろ亭

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2019年 02月 01日

国土地理院の地形図が大きくなった。

何を今頃と言われそうだが、久しぶりに国土地理院の地形図を書店で購入したら、図郭(地図の部分)が大きくなり余白が少なくなっていて驚いた。
新規格による地形図は平成15年から刊行が開始されたらしい。
ここ何年か、インターネットから印刷した大縮尺の地図で登山をしていて、2万5千図は計画段階で地形の概要を把握するぐらいにしか使うことがなく、新しい地図を購入する機会がなかった。
国土地理院の地形図が大きくなった。_e0064783_09132027.jpg
大きくなった主な理由は、東西南北に隣接する区画との重複部を設けてあるため。
昔のように図郭に沿って折った地図を並べると数センチが重なってしまうことになる。
日本測地系による図郭の位置もマーキングされているので、その位置で折れば昔のような使い方もできるけど、せっかく印刷されている隣接情報が見えなくなったり、擦り切れたりするので、もったいない。

昨年の登山研修所の地形図の講義で、S木先生が小ネタとして、九州の地形図と北海道の地形図ではどっちがお得かという話をしてみえた。
答えは、九州のほうで、理由は同じ値段で図郭の面積が大きいからだそうだ。
旧の図郭は緯度方向に5分、経度方向に7分30秒と固定されていたので、極に近づくほど幅が狭くなっていた。

新しい図郭では緯度方向は5分40秒(重複は20秒)で固定なのに対し、経度方向は宮古島で7秒40分、稚内で9分50秒というように北に行くほど大きくなっている。
これは北に行くほど重複部を大きくして、印刷時の図郭の幅をある程度同じ感じにするための設定だそうだ。
なので、九州の地図も北海道の地図も今では損得なしになったわけだ。
S木先生、もうこのネタ使わないでね。

新しい地形図は、谷の部分に影がつけられ、立体的に見えるようになっている。
これは地図アプリのジオグラフィカで赤色立体地図として使われているのと同じもの。
すこし控えめな陰影になっているが、谷や尾根を直感的に捉えることができ、地図に慣れていない人には使いやすくなった。

昨晩は、三匹のおっさんで酒を飲んだ。
お二人も地形図の新規格のことはご存じなかった。
紙の地形図がいつまで生き残るのか、なんとも言えないけど、山の話をするにはこっちのほうがいい。
国土地理院の地形図が大きくなった。_e0064783_09132089.jpg
国土地理院の地形図が大きくなった。_e0064783_21041847.jpg
くしびきの後は、いつものダブルサイダー。
聴きたいと思っていた、ジミヘンの "Blues" がやっぱりあった。
国土地理院の地形図が大きくなった。_e0064783_09132083.jpg




by s_space_s | 2019-02-01 12:31 | 山登り | Comments(0)


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