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2021年 05月 13日

笠ヶ岳穴毛谷テレマーク

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【山域】北アルプス
【場所】笠ヶ岳、穴毛谷
【日時】2021年5月8日(土)・9日(日)
【コース】1日目:新穂高~穴毛谷~六ノ沢~笠ヶ岳山荘
     2日目:笠ヶ岳山荘~杓子平~穴毛谷~新穂高
【メンバー】いしはらさん、わし(岐阜テレマーク倶楽部) 
【天気】1日目:晴れのち曇り、2日目:雪のち晴れ
【タイム】1日目:新穂高6:30 雪渓上7:30 大滝上9:50 笠ヶ岳山荘14:00
     2日目:笠ヶ岳山荘11:00 杓子平14:40 雪渓末端15:30 新穂高16:30

ルート図(クリックしてね)
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目的は笠ヶ岳西面の馬型雪形を滑ることで、穴毛谷はアプローチに過ぎませんでしたが、結局、穴毛谷を往復するだけで終わりました。
気象予報で気温が上がることは予想してましたが、2日目の吹雪とホワイトアウトは想定外でした。
地域においてそれほど悪い予報が出ていない場合でも3000mでは行動不能な気象になることもあるのですね(常識?)。

1日目は杓子平ベースにしてもよかったのに、笠ヶ岳山荘の冬季小屋でのんびりする誘惑に勝てず、六ノ沢経由で笠ヶ岳に向かってしまいました。
当日の高温でスラッシュが頻発し、登高の妨げになりました。
ズルズル雪崩れていくスラッシュの横で待機したり走路を渡るのは、一つ間違えば気持ちが悪いだけでは済まないことも。

笠ヶ岳山荘の冬季小屋は積雪期向けに作られておらず、3分の2ほど埋まったアルミサッシのドアを掘り出すのに1時間ほどかかりました。
これで疲労困憊し、条件は良かったのに1本いっとくことができませんでした。
ビールは旨かったけど。

2日目は吹雪とホワイトアウトが抜けるのを待ちましたが、結局15時ごろまで晴れることはありませんでした。
地図とコンパスによるナビゲーションは無理な状況で、不本意ながらスマホのGPSに頼らざるを得ませんでした。
バッテリーが上がったら行動不能になるところでした。

火器としてジェットボイルを持参しました。
ガスボンベを1泊ぎりぎりの小型にしたため、小屋でもう一泊するという選択肢がなくなってしまいました。
余裕を持った装備にすべきでした。

いろいろ反省点はあっても、穴毛谷の滑降は格別でした。


1日目

堰堤下の渡渉は容易
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二ノ沢小屋跡上流のゴルジュ手前まで雪渓は後退している
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アルプスみたいな明るい四ノ沢
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本谷はデブリもなく滑りやすそう
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ザイテンタール
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大滝を上から見る
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四ノ沢の第1岩稜がカッコいい!
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右のルンゼがBルンゼ
岩稜の右側面に昔、ルートを引いたことがある
右の第2岩稜にも「草原の小径」という埋もれてしまったのが
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六ノ沢はデブリランド
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メボソムシクイ?
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コガモ
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スラッシュが通過するのを待つ
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上からスキーヤーが降りてきた
スラッシュは彼が誘発した?
お話を聴くと高山の方で、なんと五ノ沢を登られたそうだ
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稜線に出たところ
バックは槍、穂高
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すっきりしない空模様の下、笠に向かう
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とうちゃこ~!
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今日のお宿は小さいほう
ドアがほとんど埋まっている
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氷化していて苦労した
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快適な内部
土間も使えば六人ほどの収容力か
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ぷしゅ~。
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夜間は風が強かった

2日目

ゆっくり起床するも、周囲はガスガス
おまけに吹雪いてきた
暇なのでスキーの調整をしたり
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しまいには、また、ぷしゅっとしたり・・・

時間がおしてきたので、しかたなく小屋を出る
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一瞬、挨拶してくれた笠のピーク
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こんなふうにGPS使ったのは初めて
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いしはらさんが雪庇の切れ間を見つけてくれたので、アイゼン、ピッケルで慎重に下る
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いしはらさん
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傾斜も落ちてきたので、スキーのほうが早いと判断し、滑降に移る
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意外や気持ちいい雪であった
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これはいい!
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ひゃっほ~。
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わしもFootbath!
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きれいなのが二本描けました
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なんやかんやゆうても気持ちよく滑れればいいのら@杓子平
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ここまで来て笠が・・・
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下がるにつれて雪が腐る
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ターンするたび~に♪雪崩が・・・
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滝が出た
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もうすぐ大滝上
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ザイテンタールの地雷は比較的少ない
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大滝下流は快適な滑りが楽しめた
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ズックのデポ地点まで一気に滑る
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板と靴を担ぐと荷物が重い。
歩きにくい谷をよろつきながら下るのみ。


(参考データ)
この気圧配置で、山がいい天気のわけないね。
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1年後に再挑戦しました。






by s_space_s | 2021-05-13 17:17 | テレマーク | Comments(0)


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