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blog版 がおろ亭

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2006年 05月 07日

御嶽山尺ナンゾ谷滑降

連休最終日はあいにく雨です。こういう日はかえって落ち着きます。



以前から気になっていた御嶽の尺ナンゾ沢を滑ってきました。
尾根取り付きの渡渉と樹林帯の読図を除けば,非常にスキー向きのルートです。
急斜面好きのスキーヤーには物足りないかもしれませんが,オオシラビソの原生林
から中間部の明るい谷,そして継母岳と剣ヶ峰の鞍部周辺の広大な斜面はスキー天国と
言っても過言ではありません。

兵衛林道から濁河温泉に抜ける林道工事が進んでおり,兵衛谷に橋が架かれば
気楽に取り付けるようになり,多分人気ルートになると思います。
尺ナンゾ谷滑降の記録としては2003年3月の米山悟、松原憲彦両氏のすばらしい
記録が参考になります。松原さんまた話を聴かせて下さいね。

【山域】御嶽山
【日時】5月5日(金)
【コース】御嶽少年自然の家~上俵山~尺ナンゾ谷~継母岳東コル~剣ヶ峰手前2950m
【ルート図】クリックしてね
御嶽山尺ナンゾ谷滑降_e0064783_11114021.jpg
御嶽少年自然の家から新しい林道を兵衛谷へ向かう。
堰堤の工事現場から赤布に導かれてかなり上流の渡渉地点へ。
飛石で対岸へ,シール登高に切り替える。急な沢状を1850mまで登ると傾斜が緩み
シラビソ,オオシラビソの原生林を小鳥の声を楽しみながらのんびり登る。
御嶽山尺ナンゾ谷滑降_e0064783_13471423.jpg


途中藪のうるさいところもあるが,あっという間に上俵山へ。
最低鞍部からの尺ナンゾ谷上部。右手のピークが継母岳。三角形の樹林帯の左に
白く切れ込んでいるのが尺ナンゾ。
御嶽山尺ナンゾ谷滑降_e0064783_13493170.jpg


最低鞍部から尺ナンゾ谷へ下る。明るく開け,のんびりできる場所です。
御嶽山尺ナンゾ谷滑降_e0064783_1348717.jpg


少し登ると二股。左の谷に入ると10mの滝が立ちふさがる。
幸い周囲の地形がやさしいのでシールのまま巻ける。
御嶽山尺ナンゾ谷滑降_e0064783_13523775.jpg


小沢を左に分けると谷は開けて広いスキー向きの谷がずっと上部まで続くのが
目に入る。2400mで谷がクランク状に曲がりしばらく登ると,広大な斜面が開ける。
御嶽山尺ナンゾ谷滑降_e0064783_13531064.jpg


今日は剣ヶ峰まで行くつもりがないのでコルを目指す。コルから剣ヶ峰方面の斜面
も快適そうなので,2950mまで登り,本日の最高点とする。向かいに継母岳。
御嶽山尺ナンゾ谷滑降_e0064783_1354528.jpg

ここから剣ヶ峰まではアイゼンでほんの一息である。

滑降に移る。すこし波打っている斜面を快適にコルまで滑る。
コルから超快適なザラメで,あっという間に2400mまで。
御嶽山尺ナンゾ谷滑降_e0064783_13551841.jpg


その後も広い谷を2200mまで楽しく滑る。
御嶽山尺ナンゾ谷滑降_e0064783_13554048.jpg


その下は今日の雪では少し傾斜がなさ過ぎる。
のんびり滑り出合の滝もスキーのまま巻いて上俵山への取り付き。

シールで上俵山を越えコンパスを何回も出しながら原生林を滑る。ちょっと降り口を
見過ごし笹薮を横断したりしながらも渡渉点へ無事降りた。
御嶽山尺ナンゾ谷滑降_e0064783_13561746.jpg

帰りは少し水が増えていたがかまわずバシャバシャと渡り,あとはツボ足で堰堤まで
もどり谷の水で顔とスキーを洗ってからのんびり自然の家まで歩く。

御嶽少年自然の家7:05 渡渉点7:45 上俵山9:10 2950m地点11:50~12:10 
上俵山取付12:45 渡渉点14:20 自然の家15:00


by s_space_s | 2006-05-07 14:11 | テレマーク | Comments(2)
Commented by 四季彩光 at 2006-05-07 18:13 x
みさおです。たびたびお世話になります。御岳周辺はまだまだ沢山のラインが引けそうですね。また素晴らしいコースの紹介をいただきありがとうございます。休みがどれだけあっても足りませんね!今日のように雨だとほっとすることさえあります。もし晴予報なら・・・行くしかなくなりますからね!
ところでチャオにゆく場合は岐阜県側からか、木曽川からか?どちらが良いのでしょうかね?夜はあの濁河周辺は怖いですよね。やはり木曾側からですか?
Commented by s_space_s at 2006-05-07 20:49
久々野から行くのが一番早いと思います。


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