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blog版 がおろ亭

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2008年 01月 15日

ションポリ当番

わしらの寝泊まりしている第2夏宿には水が来ていないので、洗面所、風呂は当然ないのですが、トイレもありません。
そのかわり屋外に小便用のポリタンク(通称ションポリ)が3個置いてあります。
大のほうは200mほど離れた第1夏宿へしに行きますが、小のほうはみんなションポリで済ますので、2、3日で満タンになってしまいます。
このあたりのことはボランティア精神に頼むべきところではないので、ションポリ当番というのを決めました。
先日はわしらの部屋の番だったので、半分ほどたまったションポリをリアカーで運んで第1の汚水処理槽に流し込みました。
隊員のなかには「こういうのやってると落ち込む~。」とかいう人がいますが、わしは幼少期特有の肛門固着が抜けない頭なのか、返って楽しくなります(誤解されそう)。
気温が低いので臭いも気にならない程度だし。

わしらの田舎ではまわりの畑に肥え溜めという糞便を貯蓄する桶が埋めてあって、仲間が遊んでいて落ちるといった、臭うような懐かしい思い出もあります。
親父の時代には子供は肥え溜めまで天秤棒で肥えを担がされたそうです。
飛騨の山奥の急斜面に作った畑なので途中に桶を下ろす平たん地がなく畑まで脂汗を垂らしながら担いだそうです。
まるでジジフォスの神話ですね。

話はそれましたが、人間が生きていくには汚物処理は避けられない問題です。
南極でも沿岸露岩域、海氷上調査旅行では、し尿、生活排水は海に排出していいことになっています。
大便については海氷上、陸域での排出は禁止されているのでペール缶トイレなどで持ち帰らなければなりません。
このように場所や状況によって細かく規制があります。
もちろん、昭和基地での汚水は汚水処理装置で浄化後、海に流しています。
毎日、一人でゴミ、廃棄物や汚水の処理を担当しているA隊員には頭が下がります。
ションポリ当番_e0064783_5445653.jpg


by s_space_s | 2008-01-15 00:54 | 南極 | Comments(3)
Commented by ワルテル at 2008-01-15 18:23 x
ビッグウォールでの糞尿処理も今日日なかなか大変です。
ヨセミテのタンジェリントリップを登りに行ったときは、がおろさんとハーフドーム登った時分みたいに紙袋にブリッとやって「ポーイ!」とやるわけにはいかなくなっていたので、大きなプラスティックのボトルに紙袋ごと詰め込んで無事に持ち帰りました。しかーし!!Pの方は用意したボトルが小さくて、なんと1回で八分目まで達してしまいました。している最中も、みるみるうちにあふれそうになってきて「うわわわわわわわわわぁ!」な気分でした。幸い岩壁が地面からずっとオーバーハングし続けていて足下は数百メートルの空間だったので、その都度中身を空中に振りまき、霧に変換する処理方法をとりました。(ホントは反則かな?)そういえば、バガヴーの小屋のトイレもプラスティックのタルに貯めてヘリで吊りおろしていましたね。こちらも臭うようになつかしーです。
Commented by がおろ at 2008-01-16 18:29 x
エルキャプの取り付きに行くと尿素入りクリームを塗ったみたいにお肌がしっとりするのはそのせいだったのね。
アルプスのディス小屋のトイレは穴から覗くと下はすごい絶壁でした。
バガブーまた行ってみたいねぇ。
Commented by ワルテル at 2008-01-17 01:05 x
サンシャインとかのぼらにゃね!


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