blog版 がおろ亭

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2018年 10月 25日

千鳥橋の川下にて

きっと釣りの仕掛に絡まったのだと思います。
11月11日(日)には長良川クリーンアップ作戦があるので、できたら下してやりたい。
(野生の鳥の死骸は触らないほうがいいのかもしれませんが。)

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川下りを楽しむ感覚でご参加いただければ幸いです。

『Eボート長良川クリーンアップ作戦』2018 ご案内

11月11日(日) 9:00~12:00 長良川(千鳥橋~長良橋)
<集合/解散> 9:00※長良川公園駐車場・9:30 千鳥橋河原/9:00 長良川公園駐車場
※長良橋しも、インラインスケート場・高橋尚子ロード駐車場
<内 容> Eボート(10人乗り川下り用ボート)2艇で川を下りながら、陸から近づきにくい場所のゴミの除去を行います。
※ 主に子どもは河原や水辺の漂着ゴミ回収、大人は河畔林に引っ掛かったゴミの除去の活動を行います。
<服装・持ち物> 野外で活動できる服装、帽子、水にぬれてもいい靴(かかとのとまるサンダル)、飲み物、雨具(雨天時)
<対 象> 小学生以上(小学生は保護者同伴でお願いします)
<参加者定員>18名
<参加料> 500円(保険料を含む)
<主 催> 特定非営利活動法人 エヌエスネット






# by s_space_s | 2018-10-25 19:37 | 自然 | Comments(0)
2018年 10月 24日

Nさんちの岩場「セロトニン」5.11cd

Nさんちの岩場で2年前に設定したのに、たまに来てはTRで触るだけで、ちっともリードトライをせずに放置していた左カンテラインがやっとルートになりました。
初登は残念ながら、わしではなく、ちょっと前から一緒に触っていたytさんです。
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実は昨日、わしもリードトライしようと思い、ytさんを誘ったのですが、既に登られていることを知りませんでした。
話を聞いてみると、ytさんはムーブが繋がったらすぐリードトライに切り替え、3便で落としたということでした。
わーやられた!温めすぎた!と思いました。
こうなったら何でもありで、ytさんにタクティクスを色々教えてもらい、わしも宿題を片付けることができ、セロトニン出まくり~。
夜はうまい酒が飲めました。

グレードは、わしもytさんもあまり自信はありませんが、右のシンクラックの「どんぐりと山猫」11bとの比較です。
なかなか楽しいルートになったと思います。

初登時に「コシアブラ」と命名してたのが、わけあって「どんぐりと山猫」に改名
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「よろしい。しづかにしろ。申しわたしだ。このなかで、いちばんえらくなくて、ばかで、めちやくちやで、てんでなつてゐなくて、あたまのつぶれたやうなやつが、いちばんえらいのだ。」(宮沢賢治「どんぐりと山猫」より、山猫の判決)


あとは真ん中か・・・。





# by s_space_s | 2018-10-24 20:13 | クライミング | Comments(0)
2018年 10月 24日

スプートニクの恋人

村上春樹の小説は、わしのような者にもすんなり頭に入ってくるので、苦労することなく読めました。

ハッピーエンドみたいな結末ですが、「ぼく」の手には元々、血など付いていなかったのではないか、と思いました。
「すみれ」が消えてしまって帰ってこないで終わるというストーリーだったら、もっと後を引く読後感になったような気がします。
どこか分からないとこから電話があったけど、結局、会うことはできなかったのだと、かってに考えてみることにします。

スプートニクはビートニクの言いまつがい。

村上春樹著 講談社文庫


このあいだ、山の帰りにカーラジオで村上春樹が話しているのを聴きました。
あの風貌からイメージしていた声と違い、落ち着いた俳優さんのような話し方でした。
DJやってもおかしくない感じです。




# by s_space_s | 2018-10-24 12:14 | 読書 | Comments(0)
2018年 10月 23日

穴毛岩の穴毛橋を渡ること

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【山域】北アルプス
【場所】笠ヶ岳、穴毛谷
【日時】2018年10月20日(土)、21日(日)
【コース】1日目:新穂高温泉~穴毛谷~四ノ沢出合上流(BC)~穴毛岩左岩稜試登~BC
     2日目:BC~穴毛尾根(仮)~穴毛岩ピーク~穴毛橋(仮)~BC~新穂高
【メンバー】いしはらさん、わし(岐阜テレマーク倶楽部) 
【天気】1日目:曇りのち雨
    2日目:晴れ

ルート図(クリックしてね)
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穴毛谷には昔から二ノ沢奥壁や四ノ沢の岩場があって、クライマーはそっちのほうに吸い寄せられ、たまに本谷の登下降で穴毛岩を見ても、その謂れにニヤニヤするのみ、脆そうで中途半端な大きさの、この岩に食指を動かすクライマーはいなかったのでしょう。
わしも過去に何回か見たはずですが、登攀の対象と考えたことは1回もありませんでした。

この岩場を登ってみたいと思ったきっかけは、ネットに出ていた、ある穴毛岩の写真でした。
ただの洞窟だと思っていた穴が、実はアーチ橋のような構造になっています。
で、そこを渡ってみたら面白いような気がしたのです。

こんな下らないうえに危なそうな計画に同行をお願いできるのはイシハラさんしかいません。
昨年もイシハラさんと右の岩稜から試登しましたが、脆いセクションが突破できず敗退しました。
今回は傾斜は強いけど、灌木の生えたテラスで繋げそうな左岩稜を目指しました。


(1日目)
左俣林道経由で上部堰堤下まで歩く。
昨年より明らかに水量が少なく、徒渉に悩む場面はほとんどない。
四ノ沢出合の少し上流に快適そうな一枚岩のテラスがあり、キャンプサイトとする。

登攀具と少しの行動食だけ持って岩場に向かう。
穴毛岩下の不安定なガレ場を登っていると、なにやらぽつぽつ降ってきた。
まずは左岩稜末端のすっきりとしたコーナーに取り付いた。

イシハラさんリード。
岩にはクラックもあり思ったより登りごたえがありそう。
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見えていたブッシュ帯に這い上がってから、動きが止まった。
テラスかと思っていた部分は、まだ悪い草付きがあって、それがドロドロで突っ込めないようだ。
テンションで一回もどって出直すことになった。

コーナー左にも別のクラックシステムがあり、こちらからなら左上のハイマツ帯に入れそうに見える。
取付きから少し離れて、上部を観察するが、行ってみないと分からない感じ。
傾斜の緩く見えるところは悪い草付きの可能性が高い。

そうこうしてるうちに雨が本降りになってきた。
BCに戻り、まずはツエルトを張る。
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雨の中でたき火にトライする。
本降りの雨に結局あきらめ、雨漏りがするツエルトの中で、ちびちび酒を飲み始めた。

まだ、夕飯には早すぎるし、間が持たないので、上流にある大岩の陰でたき火に再挑戦する。
ダケカンバの皮はもちろん、新聞紙、テーピングテープ、最後にはガスコンロも導入しやっと火が付いた。
まっちゃんなら、こんな状況でも樺の皮だけで熾すのだろう。
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火があるのはありがたい
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明日は晴れの予報だ


(2日目)
安物の時計の電池がなくなり時間がわからないけど、外が明るくなったみたい。
ツエルトには少し霜が降りていた。

あんなにべたべたに濡れていた岩も乾いているのに驚いた。
でも、左岩稜は日陰のため元々湿っぽいので、乾くのも遅いはず。

スラブの上で朝日が当たるのを待ちながら、のんびりドリップコーヒーなど飲む。
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ガスコンロの火力が弱く、すがきやの味噌煮込みが作れないので、また、たき火を熾した。
ある程度、生活用品を片付けて、また岩場に向かう

予想どおり、クラックは濡れたまま。
草付きも多分、濡れたら余計に悪くなるだろう。
相談の結果、穴毛岩の後ろに続くであろう尾根に這い上がり、穴毛のピークを目指すという計画に変更。
イシハラさんは寡黙なので真意は分からなかったが、わしとしては何としても、あの穴の真髄に触れてみたかった。

穴毛岩左の沢をどんどこ登り、尾根に這い上がれそうなとこを探す。
かなり登ったところに白い階段状のカレ滝があり、これを登れば尾根の灌木帯にはいれそうだ。
しかし取付いてみると脆くて逆層。泣きが入る。
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ササの茂みに入ってほっとする。
尾根に出るまでは割と登りやすい。
尾根に出てから地形がはっきりせず方向が分からなくなる。
対岸に見える四ノ沢を目標にハイマツとシャクナゲの急な尾根を下って行った。
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下方に小さなピークが見えてきた。
小ギャップを経てピークに到着!
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あとは、あのアーチ橋を渡るのみ。
イシハラさんにビレーをお願いして、急なブッシュを降りていくと、断崖に付き合った。
なんと!さっきのピークは大ギャップを挟んだ1つ後方のピークで、懸垂すればコルには降りられるが、穴毛岩側は岩屑が積もった壁になっており、危なすぎるように見えた。
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またまた作戦変更で、昨年試登したラインの上にあるブッシュ帯へ一旦下って、右岩稜に回り込むことにする。
地形が分からないので、あとはクライマーの勘。
垂直の木登り(下り)に近いところもあるが、懸垂下降もできないのでランニングを取りながらリード方式でルートを探す。

2ピッチ目でイシハラさんが上手いこと右岩稜の大ギャップを発見
ここから覗く穴毛の穴の凄まじいこと。
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上から覗いた穴毛岩は厳かな大聖堂のよう
上部は、後ろの壁から独立した、謂わば虹の橋のよう

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穴毛橋に続く岩場は、クラックもあり何とかなりそうだ。
わしリードで取付くが、それほど易しくはなかった。
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ハンノキのブッシュでビレー。イシハラさんを迎える。
穴毛の穴の写真をとるイシハラさん
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ここから4ピッチの懸垂下降で右岩稜の末端へ下降する。
昨年の2回の試登が役に立った。
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BCに戻り、ギアの整理とパッキングを済ませ、穴毛谷を下降する。
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1時間足らずで林道に出て、昨年との違いに驚いた。


風呂にも入らず、トイレで顔を洗い
行動食の残りをつまみながら、缶コーヒーを啜り
ジミヘンの遺作 First Rays Of The New Rising Sun 聴きながら岐阜へ帰る





# by s_space_s | 2018-10-23 23:15 | クライミング | Comments(2)
2018年 10月 22日

また股、穴毛に行ってきました。

昨年、肘鉄を食わされた穴毛岩に行ってきました。
相棒は、いつものイシハラさん。
正攻法では受け入れてくれず、後方から押し倒す感じになりましたが、なんとかあのアーチ橋の上に立てました。
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裏から見た穴毛橋(かってに命名)。
穴から穴毛谷が見えます。
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裏側から見て、あらためてその造形に驚きました。
まるで岩の大聖堂です。
この橋の上に立ったのは、ひょっとして人類初?

記録は後ほど





# by s_space_s | 2018-10-22 12:40 | クライミング | Comments(0)
2018年 10月 15日

錫杖岳烏帽子岩「A感覚とV感覚」開拓

【山域】北アルプス
【場所】錫杖岳烏帽子岩
【日時】2018年10月14日(日)
【コース】槍見~クリヤ谷~右俣沢~烏帽子岩西肩~烏帽子岩~東肩へ懸垂~西肩~クリヤ谷~槍見
【メンバー】いしはらさん、わし(岐阜テレマーク倶楽部) 
【天気】曇り

ルート図(クリックしてね)
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錫杖岳烏帽子岩はその屹立した独特の形から本峰以上に目を引く存在だ。
この岩峰には東西南北の4面にルートが築かれている。
そのうち、現在クライマーを迎えているのは東肩ルートのみと言ってもよいだろう。
それも年に数パーティーだと思われる。

なんで、前衛フェース側からは隠れて見えず、ほとんど登られていない西肩ルートを登りたいと思ったのか?
本峰方面から見る烏帽子岩の真ん中にパッカーンと入った割れ目を見て、非常に惹かれるものがあったからだ。
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昨年、撮影した写真を飽くことなく眺めていたら、既成の西肩ルートと違うラインも引けるような気がしてきた。
久しぶりにいしはらさんを誘って錫杖に向かった。

錫杖沢に入るころに雨がポツポツし始めたので、大滝経由で西肩に上がる予定を変更し、右俣沢経由でダイレクトに取付に向かうことにする。
後から考えると、これが正解だった。
右俣沢の登りでは、いしはらさんが相変わらず早いので、しんどかった。10時半ごろ西肩に着く。
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烏帽子岩にはガスがかかったままだ。
行動食を食べながらゆっくり登攀の準備をして、ラインが確認できるようになるのを待つ。
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暫くするとようやく壁が見えてきた。
予想どおり割れ目は濡れているし、ラインを引けそうだと思っていたところも、傾斜が強いうえに、プロテクションがとれるかどうか分からない感じだった。
既成ラインを登るのもちょっと考えてしまうような状況だった。
けど、次回のチャンスはもうないだろうと思い、取りついてみることにした。
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1ピッチ目:わしリード
チムニーの中は水が滴っている。
一段上がるとチムニーはOWになり、出口にカムが決まったので、思い切って右のフェースに出てみる。
慎重に登り、懸垂下降した残置を経由して、さらに右上する。
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ショボい灌木でランニングをとった後、脆いうえ傾斜の強いフェースを我慢して登ると、安定したレッジに着いてピッチを切る。
いしはらさんはデカいピナクルを落としながら登ってきた。
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2ピッチ目:いしはらさんリード
直上は傾斜がきついので、少し右にトラバースしてカンテの裏に出ると、岩が固くなった。
快調にロープが伸び、ブッシュ帯に入ってピッチを切る。
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3ピッチ目:わしリード
写真や取付から見て、行けそうだと思った右のジェードルを目指す。
回り込んでみると、ジェードルの上部はきれいなクラックが入っていて行けると思った。
しかし、そこへトラバースするセクションは白い岩が崩れて重なったようなバンド状。
その下はツルツルでハンド・トラバースになるのが分かり、しばらく悩んだが、諦めてビレーポイントに戻る。
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ここからは西肩ルートの上部をたどる。
広いチムニーを一段上がったテラスから左の草付きガリーに入るところが、少し微妙。
ブッシュ帯に入って重いロープを引きながら、見晴らしのよいピークに到着。

A感覚とV感覚 3ピッチ 5.8NP
旧キャメ♯05~3、エイリアン中間サイズ3個ほど、ピトン各種数枚
新規ライン上はアンカーも含め残置なし

下降は東肩ルートを懸垂した。
まず、東に向かって傾斜の緩いチムニーをクライムダウンするとブッシュのテラス。
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すぐ右下にチョックストンの挟まったチムニーがある。
ここから15mほど懸垂して灌木の生えたバンドを右に進むと、テーブルのような岩の載った第2テラス。
第2テラスからは40mほどの懸垂1回で東肩基部に着く。
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東肩ルートを登ったのは30年近く前なので、下降ルートに自信が持てず、時間をロスしてしまった。
ぎりぎりヘッドランプなしで降りれたと思ったら、下山届を書くのに結局ヘッドランプを出すことになった。
たった3ピッチの登攀であったが、今日も充実した~。





# by s_space_s | 2018-10-15 20:39 | クライミング | Comments(0)
2018年 10月 12日

窓からバードウォッチング

相変わらずの特命係状態(相棒なし)です。
連休明けに出勤したら、部屋がいやに明るい感じでした。
最初、部屋を間違えたのかと思いました。
鍵を開けて入るのでそんなことあるわけないのですが、考え事をしながら前にいた部屋に入ってしまったことがあったので。

窓の外を見ると理由がわかりました。
中庭にあったクスとツブラジイがクルーカット並みにばっさり剪定されていたのでした。
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今までほとんど空が見えなかったのに、雲が流れていくのを眺めることができるようになりました。
(窓際族か!)
それともう一ついいことが。
枝が茂っていたころより、小鳥の来訪が多くなったような気がします。
スズメはひっきりなしに来て遊び場のようになってるし、シジュウカラ、キジバトもよく来ます。
ハクセキレイも見ました。

これから季節が変わると、新しい鳥が来ないか楽しみです。
みかんでも置いてやろうかな。





# by s_space_s | 2018-10-12 17:31 | 自然 | Comments(0)
2018年 10月 11日

乗鞍岳土樋池踏査、大丹生池再訪(その2)

先日、乗鞍の土樋池と大丹生池を踏査して、下山後、いろいろな疑問が湧いてきました。
本当なら、図書館に行って文献にあたるとかすべきでしょうが、やはり、この山に精通した方にお聞きするほうが早いと思い、飛騨山岳会のお二人の長老、島田氏と木下氏にお尋ねしました。
以下、そのご回答です。

Q1:大丹生池の水はどこに流れているのか。

A1:乗鞍西面は、火砕流が流れたあとで全てが熔岩。そのため平地にある池は、水は貯まるが、ある時期に抜けてしまう。布引の滝の水は、熔岩の中の伏流水。(島田氏)

ということで、どこへ流れるとかではなく、岩盤にある穴?に吸い込まれているようです。
これは基本的には土樋池も同じだと思います。

Q2:土樋谷中流の炭焼窯跡があったが、針葉樹林帯で炭焼が行われていたのか。

A2:籏鉾には、平金鉱山という明治、大正時代に2千人を超える大鉱山があり、学校もある一大部落があった、鉱山の精錬所で使う炭を焼くため、丸黒尾根の反対側まで、炭焼きで木は全て切り尽くされた。鉱山周辺のいたる所に炭焼き窯があった。(島田氏)

鉱山で使う燃料のためなので、どんな樹種でもいいわけだ。
金平鉱山のお話しは青年の家にいたころに聞いていました。
昔登った恵比寿尾根も若い針葉樹が多かった。
鉱山があったころは、このあたりは「もののけ姫」のような感じだったのでしょうか。

Q3:土樋池の読み方

A3:読み方は、ツチトイイケです、古い地元の案内書には、(大正、昭和初め)ツチトイ(つちとひ)、ツチトヨ、など仮名を打ってあるものがありますが、今は地元では、ツチトイと言っています。(島田氏)

木下氏からは、地元の方の呼称として「つちどよいけ」をいただいた。

Q4:籏鉾の石碑にある行者「無盡秀全」の開拓した登山道はどこを通っていたのか。

A4:
島田氏からのご回答
昔の登山道は、
赤川新道、最後まで残った道、今は無い。
蛇出道、五色ヶ原から鶴が池へ登り着く。
池之俣大丹生道、大丹生池から桔梗ガ原。
私は、赤川新道は旗鉾の人の案内で登りました。

木下氏からのご回答
旗鉾にある石碑は、明治27年に乗鞍へ石碑を上げようとした修験者木食秀全のものです。
このとき通ったのが「蛇出道」。
貴兄が登られたルートには「池之俣大丹生池道」がありましたが、いづれも昭和のはじめに廃っていたようです。   

木下氏からは、飛騨の郷土史研究会の紀要に書かれた「乗鞍岳登拝路の盛衰」という地図付きの詳細な資料もお送りいただきました。
前記事に添付した地図の池之俣大丹生池道のラインはその資料を参考にしています。
旧道では、土樋池~大丹生池間は、わしらのラインではなく、大丹生池北の鞍部を乗越しているようです。

紀要文章を引用させていただきます。
⑨池之俣道
池之俣御越谷を遡り、途中から尾根を越えて土桶池、大丹生池を経て土俵ヶ原へ出る。江戸期に鉈削り(ナタバツリ)の円空が、大丹生池に木端仏千体を池底に沈めたという話が残っている。この時は金山道を経たようだ。土桶池、大丹生池へは古くから山麓の人々が雨乞いに集団登山しており、この時の道である。
大正七年(一九一八)八月には、丹生川村青年会と軍人会の約四〇〇名が蛇出道から登って室堂に泊まり、翌日大丹生池、土桶池を訪ね、この道を下っている。

氏によれば、既に廃道となっていたこの道のほかにも、昭和初期の最盛期で8本もの登山道があったということで、その歴史について興味深いお話が記述されていました。

以上、その道を極めた諸先輩の造詣の深さに頭がさがったという、後日談でした。





# by s_space_s | 2018-10-11 12:32 | 山登り | Comments(0)
2018年 10月 10日

乗鞍岳土樋池踏査、大丹生池再訪

まっちゃんが、かねてから温めていた計画にご一緒しました。
純粋にそこに行ってみたい、地形はどうなっているのかという興味から出たものです。
登攀的に価値があるとかいうのではないのが面白い。

目的地は、乗鞍の土樋池です。
上流っぽく見える大丹生池や中間の堰止湖跡にも興味津々。
行ってみて地形がどうなっているかこの目で検証するのが大事だと再認識した山行でした。

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国土地理院の電子地形図にルート等を追記して掲載


地形的には池之俣発電所のある土樋谷川に流れ出るはずの土樋池の水ですが、ほとんどの部分が伏流しており、谷の中は苔むした巨岩のゴーロ歩きが延々と続きます。
中流には炭焼釜跡がありました。
シラビソなど針葉樹の森でどうやって炭焼をしたのか不思議でした。
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H1880mあたりに支流から水が流れ込むところがあり、波板などの人工物ときれいな池がありました。
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土樋池からは水が流れ出していました。
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池にはどこからも水が流れ込むところがありません。
ときおり底から泡が浮き出すので、伏流水が沸いているのかもしれません。
紅葉が素晴らしい。
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ナラタケ豊作
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樺の皮で焚きつけます。
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新規投入の丸飯盒デビュー
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火の粉が天に昇り、天の川に白鳥座
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池の水で自炊。
途中で採ったキノコで作った具沢山ラーメンがうまかった。
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まっちゃんの持ってきた、レメディに使うアロマエッセンス?入りのブランデーで静かに夜は更けていきました。
夜中にフクロウが鳴いていました。


朝は濡れた地下足袋が氷っていました。
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湧水のせいか湖面には霧が
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一段上流にある堰止湖跡
水流の跡はありましたが、水がない。
上から眺めると、気分はもうジャングル大帝。
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大丹生池下の急斜面
ほとんど沢型がありません。
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大丹生池には雪のある時に来たことがありました。
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雪がないときのほうが神秘的な感じです。
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上流からかなりの水量の沢が流れ込んでいました。
大丹生池の水は土樋池のほうではなくアザミ平のほうへ抜けているのでしょうか。
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土樋池谷の下降は、まっちゃん流に言うと「不快調」そのものでした。
エノモトさんの記録にあるとおり、落とし穴がそこら中にあり、わしはその一つにやられてしまいました。
その後は、足をひきずり、まっちゃんを待たせながら我慢の下山になりました。

滝登りもナメ床もゴルジュもない沢歩きでしたが、充実した~!と言える山行でした。
大丹生池、土樋池のあたりにはスキーでまた来てみたいと思います。


籏鉾のバス停横にあった石碑が気になりました。
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以下に引用します。

史跡
石碑「無盡秀全 三十六童供養塔」 員数 一基

明治初期、木喰行書「無盡秀全」が乗鞍岳への登山道を開き、沢上集落から乗鞍岳頂上までに、三十六本の石製道標を設置した。
この道標は1本約二百キロで、童子が刻まれている。現在は肩の小屋から頂上までに三体の像が現存している。
丹生川町地内には、この行書が木っ端により書いた掛け軸が多く残っている。

平成十四年七月二十四日 指定
高山市教育委員会

下山後湧いてきたいくつかの疑問について、飛騨山岳会の諸先輩に質問してみました。






# by s_space_s | 2018-10-10 22:31 | 山登り | Comments(2)
2018年 10月 06日

最近読んだ本(一千一秒物語、東西不思議物語、清兵衛と瓢箪・網走まで)

最近、割と読書をしています。
感想まで書けるといいと思うのですが、そのずくがない。
備忘のメモが精いっぱいです。

★一千一秒物語
以前の記事で少し触れましたが、戦後短編小説再発見「表現の冒険」という短編集のなかに、稲垣足穂の「澄江堂河童談義」がありました。
独特の雰囲気と少年・後門愛についての蘊蓄話が面白く、その続編ともいえる「A感覚とV感覚」が収録されている本書をアマゾンの古本屋で購入しました。
便利な世の中になったもんだ。

表題作の「一千・・・」は星新一のショートショートをもっと凝縮してポエムにしてしまったようなもの。
テーマは月や星や流星や彗星を拾ったり食べてみたり、月と喧嘩してみたり、おとぎ話のような感じのが多い。
酒を飲むと数日にわたって呑み続け、最後には糞まで垂らしたという足穂のアル中的、幻視・妄想のようなものもあります。

その他の短編も独特の世界観で楽しめました。
56億7千万年後の未来にこの世界に現われ悟りを開き、人々を救済するという「弥勒」の宇宙的なイメージが洒落ていました。
貧困のため半断食生活となり、朦朧の中で突然なにかを悟る(悟った気になる)ということは、ありうることだと思います。

「美のはかなさ」を読むのが苦しかった~。
2回目読んでも、学生時代に吉本隆明を読んだときみたいに、全然頭に入ってこない。
美の偶然性とか美の冒険性などについての評論で、内容を整理しながら3回目読んで、やっと分かったような気になりました。

目的の「A感覚とV感覚」も評論的なもので、おしりに関する蘊蓄いっぱい。
理論的なことは分かりませんが、まあ楽しめました。
P感覚というのは、足穂によれば従属的なものだそうです。
そうかもね。

稲垣足穂著 新潮文庫

★東西不思議物語
昭和50年に毎日新聞・日曜版に連載された澁澤龍彦のエッセー。
超自然現象や神秘体験に関する物語を、日本と世界、古今東西の書物からとりあげ、似たような話を紹介するという軽い読み物です。

江戸時代の後半、橘南谿という医者の書いた「東遊記」「西遊記」という日本見聞録の人気本があったそうです。
そのなかに書かれた、四五六谷(しごろくたに)の話しがありました。

神通川の上流ということなので、今でいう双六谷です。
飛騨船津の男が二人で、この谷の奥を見極めようと入ったところ、食料も乏しくなり釣りをしたのだそうです。
あるとき、相棒が釣りをしている顔を見ると、「化け物のような異様な顔」をしている。
驚いたことに相棒もこちらの顔を見て同じように驚き、山の神のしわざだと怖くなって谷を下るという話です。

「東遊記」では、高山の人の意見として、光の加減で顔がひょろ長く異様に見えるような場所は他にもあり、珍しくないというのがオチになっています。
空腹と疲労のため幻覚を見たというのが、もっともらしい説明でしょう。
けど、餓鬼のようになる釣師の根性が顔に出たというのも、まんざら無くはない?

澁澤龍彦著 河出文庫

★清兵衛と瓢箪・網走まで
志賀直哉の初期の短編集です。
本棚にあって、何回も読んでいるはずですが・・・。
「剃刀」「正義派」などいくつかの作品はストーリーにおぼえがありましたが、読み進めても最後まで思い出せない作品のほうが多かった。
台風接近でクライミングにも行けない休日には、しみじみする短編集です。

志賀直哉著 新潮文庫

連休後半で、まっちゃんと乗鞍へんてこ山行の予定です。
楽しみ〜。





# by s_space_s | 2018-10-06 15:55 | 読書 | Comments(0)